大宜味出身の「世界の牡蠣王」

 

宮城家ルーツの宮城三洋水産

 さらに、話にはまだ続きがあり、宮城新昌と一緒に会社を設立した新昌の従兄弟の家族が、今も国際養蠣を引き継ぎ、宮城県で三養水産株式会社として事業を行なっている。ウチナールーツが今でも宮城にしっかりと受け継がれているのだ。三養水産でも、「我々は宮城新昌ありきの会社である」と大々的に謳っている。

 新昌の没後、新昌の功績を讃えようと石巻市荻浜の海が見渡せる沿岸に顕彰碑が建てられたが、東日本大震災の津波で破壊された。

 しかしその後、地元の漁業者、さらに大宜味村の支援団体の力添えによってもう一度新たに顕彰碑が建てられているとのことだ。

 実は大宜味村の塩屋湾にも宮城新昌の頌徳碑が建っている。

塩屋湾

 何の縁なのか、宮城県にて宮城新昌が偉大な功績を打ち立てるという偶然な結び付き。ぜひ、これから旬を迎える牡蠣を口にする際には、このような宮城の新昌ロマンを想い浮かべながら味わってもらえればと思う。

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