沖縄唯一の人力車 歴史文化を辿り「最高級のおもてなし」
- 2020/11/1
- 食・観光
―なるほど。北海道、東京と来て、沖縄に住むことになった経緯はなんですか。
「学生時代、研修で来た沖縄に一目惚れし、住みたいと思っていました。妻が沖縄出身という縁もあり、沖縄に住むことになりました。沖縄に来て当初はドラッグストアで働いていましたが、友人の紹介で空調設備の会社にも勤めました。その空調設備の会社が私たちの結婚式前日に、沖縄から撤退することを決めたんですよね(笑)」
―そんなタイミングあるんですね。
「ほんとですよね(笑) その後別の会社で4年半ほど働いていたのですが、”人力車の経験があって今がある”などと、ことあるごとに人力車のことを考えていました。そんな時、浅草の人力車時代の先輩が、人力車の会社を起業したことを耳にしたんです。先輩に『人力車の熱が出始めています。起業したと聞きましたが、どうですか』と連絡しました」
―そこから実際に始めるまでは早かったんですか。
「準備を始めてから開業までは約4年を要しました。少し時間がかかったのは、第二子となる娘が生まれたばかりで、そばで見守る必要があったことなどがあります。娘のためにも、と奮起していたその時期に転職した会社が、私が人力車のサービスを始めようとしていることに理解があったので、時間をかけて準備をできました」