オンラインが主流となった現在、大きなメリットがある。世界中のどこからでも参加ができることだ。沖縄に足を運ばないと見られなかったら舞台や演劇、ライブがインターネットを通して自宅で楽しめる。

　足腰が不自由な高齢者、仕事や子育てで忙しい親、学業に励む若者にとって沖縄に行くことが難しかった世代が、自宅にいながら楽しめ、沖縄の伝統文化を学べるコンテンツにもなっている。ハワイ沖縄連合会が去った9月にバーチャル・オキナワン・フェスティバルを実施するなどまさに新しい時代を迎えている。

多くの人を結ぶ「喜びの日」に

　世界のウチナーンチュの日は年々、盛り上がりを増している。比嘉さんは「悲しい日ではなく、沖縄の皆んながハッピーになれるうれしい日がやっとできた。ウチナーンチュが一つになって、この日を心から喜んで皆んなで祝う日にしてくれたら嬉しい」といい、伊佐さんは「この日を慰霊の日のような沖縄の公休日にしたい」と話し、2人は国境や文化を超え、多くの人を結ぶ「喜びの日」になればと夢を語る。