玉城知事「憤り禁じ得ない」 米軍オスプレイが飛行再開

 
オスプレイの飛行再開を受け、記者会見する玉城知事=14日、沖縄県庁

 米軍の輸送機オスプレイの飛行再開が14日、沖縄本島内で確認された。玉城デニー知事は同日、県庁で記者会見を開き「屋久島沖での墜落事故の原因や対策が明らかになるまで、飛行再開しないよう再三求めてきたにも関わらず、飛行再開されたことに強い憤りを禁じ得ない」と語気を強めた。

 昨年11月に米空軍のオスプレイが鹿児島県の屋久島沖で墜落。以来、日米ともに飛行を停止していたが、県は13日、沖縄防衛局から「14日以降、準備の整ったものから順に飛行再開していく」と説明を受けていた。その後、14日午前8時50分頃、宜野湾市の普天間飛行場に駐機していた2機の飛行が確認された。

 玉城知事は「飛ばすことを予定していた上での説明であり、説明の中身は全く内容が伴っていなかったことが重なる、あり得ないやり方。オスプレイがきょう現実に飛行したという事実を重ねると、本当に強い憤りを禁じ得ない。この憤りをどう受け止めているか、はっきり聞いてみたい」と非難した。

 また、オスプレイが那覇市の中心部でも低空飛行しているところを、玉城知事自ら目視したという。その時の率直な感想について問われ、玉城知事は「知事公舎でオスプレイ独特のエンジン音を聞いた。やるせないというか、そういうことをするのかという、本当に言いようのない気持ち、胸が怒りの気持ちでいっぱいになった」と、途切れ途切れに話した。


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