沖縄国際大学・大学院の2023年度卒業式・修了式が15日、同校の講堂兼体育館で行われ、学部生1119人、大学院生26人の計1145人が門出の日を迎えた。今年度は卒業生・修了生の家族なども出席し、新型コロナウイルス以前と同等の規模で式典を執り行った。

　式典では、安里肇副学長（学長職務代行）が各学部・大学院の卒業生・修了生代表13人に卒業証書・学位記を手渡した。

　告辞で安里副学長は「ここで学ぶことが終わるわけではない。社会に出ると、自分の知識・経験不足を感じて落ち込む時もあると思う。挫折するのではなく、学ぶことにチャレンジし続け、最適解を見つけてほしい」とエールを送った。

　答辞では、卒業生代表で総合文化学部の石川舞さんが「コロナの影響で入学式が中止になった。きょうの卒業式が全員の顔を見ることができる最初で最後の機会」と語った。

　入学直後からオンラインで授業が展開されたとし、「今までと違う学びの在り方を知るきっかけになった。経験した困難は、マイナスのみには作用しない。柔軟な対応力や前向きに物事を捉える姿勢を身に付けた4年間だった」と大学生活を振り返った。

　式典後は、家族や友人らが卒業生・修了生を会場の外で出迎え、花束や菓子のレイなどを手渡して、門出を祝った。友人同士で卒業を祝福したり、写真撮影をしたりし、卒業生・修了生らの笑顔が絶えない日となった。