離島医療の決意語る 琉大医学部の地域枠学生、沖縄県庁訪問
- 2024/3/14
- 社会
琉球大学医学部に地域枠として昨年4月に入学した医学生16人が13日、沖縄県庁を表敬訪問し、池田竹州副知事に対して沖縄の離島医療の将来を担う決意などを語った。
池田副知事は「地域に暮らす人々にとっては、医療の確保が最も必要なこと。地域医療に貢献したいという熱い志を持って学び、県民の安全安心を守る一人として、今後活躍するよう期待したい」と激励した。
同大医学部の地域枠は、地域医療に従事する医師の養成を目的に、2009年度から入学定員を増員。当初7人枠でスタートし、翌年度には5人増員して12人となった。
さらに、15年度からは5人を増員して17人の入学枠となり、同時に地域枠内の特別枠として、新たに「離島・北部枠」(3人)も設定。県では、特に医師確保が困難な離島・北部地域の出身学生を積極的に修学させている。
地域枠学生は、県から奨学金(地域医療従事医師確保就学資金)の貸与を受けており、将来、離島・へき地の医療機関(県立病院・診療所など)に一定期間勤務することにより、返還が免除される。
学生を代表して、上間仁来さん(那覇国際高校卒)が「県の医療に貢献したいという強い思いを持って、6年間で医師の基礎となる知識や技術に加え、人間力や対応力を磨き、来たる離島医療の活動に向けて準備していきたい」と意気込みを語った。