「本土復帰」題材に沖縄の現実描く 演劇『9人の迷える沖縄人』

 

他者を慮る大切さ

 制作を担当する北住景子さんは作品について「色んな立場の人たちが、それぞれに『自分が沖縄を良くしていくために思っていること』をぶつけ合い、議論がヒートアップする場面もあるが、登場人物の中に“悪い人”はいない」と強調する。視点や考えに差異はあっても、沖縄のことについて思いを巡らせているというベクトルは同じ。しかし、その中で無意味な対立や分断が生まれている現実を指摘しつつ「この作品を鑑賞してもらうことで、違う立場の人の考えを慮ることの大切さにも気づけてもらえれば」と語った。

沖縄の現実について議論する場面(おきなわ芸術文化の箱提供)

 オンライン配信は「アトリエ銘苅ベース」のオンラインSHOP(https://mekarubase.stores.jp/)でチケットを購入して見ることができる。チケットは1600円から。台本のPDFデータや、銘苅ベースのオリジナルTシャツがセットになったチケットもある。配信期間は10月31日まで。

・演劇『9人の迷える沖縄人 ~50 years since then~』

・作:安和学治・国吉誠一郎

・演出:当山彰一

・出演:

 仲嶺雄作

 国仲正也(鳩ス)

 犬養憲子(演劇きかく「満福中枢」)

 島袋寛之(TEAM SPOT JUMBLE)

 当山彰一(劇艶おとな団)

 宇座仁一(宮城元流能史之会)

 上門みき

 伊禮門綾(劇団綾舟)

 与那嶺圭一(TEAM SPOT JUMBLE)

・特設サイトHP:https://9nin-2020.tumblr.com/

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