「課題はオフェンスの質」今村、桶谷HCの一問一答 キングスが公開練習

 

「3Pに対するディフェンスを練習してきた」桶谷HC

練習で指示を出す桶谷大HC

ーーーどんな練習に取り組んできたか。

 「3Pを高い成功率で決められるケースが多く、課題になっているので、そこを重点的に練習しています。オフェンスに関しては、僕たちが相手のスカウティングをしても、キングス相手だとほとんど(のチームが)変えてきます。特にボールピックのところですね。それに対して、タイムアウトを取る前にいかに相手のディフェンスを見て、すぐにアジャストできるかというところを重視しています」

ーーー相手の3Pを止めるために修正している部分は。

 「特にピック&ポップで、相手のスクリナーがポップした時のコミュニケーションですね。どれくらいの位置でディフェンスをスイッチするかとか。その選手がシューターなのか、ノンシューターかでも変わります。クイックスイッチをするのか、レイトスイッチをするのか、という部分を重点的にやり込んできました」

ーーー今後チームとして変化していきたいところ、注目してほしいところは。

 「今後ローが帰ってくるので、もう少しトランジションが出てくるのかなと思います。元々そういった部分を期待して獲得していますし。あと彼が入ることでハンドラーが1人増えるので、ハンドルをしてた選手の負担が軽減される。チームとして彼が帰ってくることは非常に大きいです」

練習で動きを説明する穂坂健祐アシスタントコーチ

ーーー平均ターンオーバー数がリーグで5番目に少ない10.5回。少ない要因は。

 「ハンドラーのターンオーバーが昨シーズンに比べて少なくなってる。ディシジョンメイキング(意思決定)が良くなったのは間違いなくあると思います」

ーーー三河の印象と警戒する選手は。

 「オフェンスでは今までの個を押し出すバスケットより、チームとしてやろうとしてる感じがすごく見えます。ただガードナーが個でやるところもあるので、そこの部分と、チームバスケットの中でレイマンとオーガスト、西田が怖いので、この4人を乗せないようにしたい。得点を取りたいチームだと思うので、自分たちのディフェンスゲームに持ち込みたいです」

サイズのある若手として活躍が期待される(左から)渡邉飛勇とカール・タマヨ

ーーーけが人も戻ってきて、人数がいる中で練習ができている。

 「けが人が少ないことがシーズンを勝ち抜くために一番必要な部分だと思っています。ある選手は『いつぶりに5対5をやりましたっけ』ていう話をしてて、それこそプレシーズンの時にやって以来、5対5をやっていなかった。人が多くいるのはいいことですが、練習では一人一人がチャレンジする回数が減ってしまうので、各々がワークアウトの中でしっかりスキルと意思決定の部分を伸ばしてほしいですね」

ーーー渡邉選手が戻ってきた。現状の評価は。

 「まだ練習でしかやっていないので、ゲーム中の感覚がどれくらいつかめるかが重要だと思います。いい感じではきています。あとはジャックと出る時にスペースの潰し合いにならないようにしないといけないなというのは考えています」

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長嶺 真輝

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ながみね・まき。沖縄拠点のスポーツライター、フリーランス記者。
2022年3月まで沖縄地元紙で10年間、新聞記者を経験。
Bリーグ琉球ゴールデンキングスや東京五輪を担当。金融や農林水産、市町村の地域話題も取材。

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