ドッジボールに込める指導者の“願い” 小学生強豪「松島魂図」
- 2020/10/9
- エンタメ・スポーツ
ハンドからドッジへ
魂図の子どもたちは中学進学後、ハンドボールやバスケ、バドミントンなどでこれまでの経験を生かしている。63歳の新垣監督も元々はハンドボール選手だ。今や全国に名を轟かす神森中学校(浦添市)の第1期メンバー。沖縄工業高、国士館大と進学。インターハイや国体で活躍し、保育園での幼児体育指導の道に進んだ。この縁が松島学童クラブの開設にもつながる。放課後の居場所づくりの一環でレクリエーションとして始めたドッジボール。投げる、走る、チームプレー。スポーツの基礎が揃い、ハンドボールとも似ていると感じた監督。指導に熱が帯びるのに時間はかからなかった。
「一番は元気で子どもたちが楽しそうにやっているのを見るだけで指導のしがいがあるかなと。どんどん欲が出てきます。子どもたちがプレーや仲間のことを考えながらやっていく。それが中学に行って高校に行って大学に行って社会人になってという時に、ポンとそれが態度で出てくれたら、もう大成功です」
最後にチーム名へ込めた思いを聞いた。
「子どもたちから募集したんですけど、最初は”松島チェケラッチョ”という名前だったんです。そういうタイトルの映画が流行っていて。でもちょっと弱そうだなということで変えようともう一度募集したら、今度は琉神マブヤーから取った”松島マブヤー”で。もっとかっこ良くできないかとなった時に、マブヤーって”魂”ですよね。それで松島魂図になりました」
監督はこの時も、子どもたちと同じような笑顔を見せた。