「県民の期待に応える」 陸自第15旅団長の松永氏、知事訪問

 
陸上自衛隊第15旅団長着任のあいさつをする松永浩二陸将補(左)と玉城デニー知事=15日、県庁

 陸上自衛隊第15旅団に旅団長として着任した、松永浩二陸将補は15日、県庁に玉城デニー知事を訪ね、着任のあいさつをした。松永氏は「県民の期待に応えられるよう、しっかり勤務していきたい」と意気込みを語った。松永氏の着任は3月30日付。

 松永氏は、1969年生まれの53歳で福岡県出身。2018年から20年8月までは、沖縄地方協力本部長の経験があり、昨年度末まで陸上幕僚監部の防衛部長を務め、現職に就任した。

 会談の冒頭、松永氏は4月に宮古島周辺で陸自ヘリが行方不明となった事故について「ご心配とご迷惑をおかけしたが、地域の皆さんから全力の支援や温かい声掛けをいただいた」と述べた。玉城知事は、「死亡が確認された6人の冥福を祈る。残る4人についても早く家族の元に戻れるよう願う」と応じた。

 また、松永氏は沖縄では2度目の勤務として「(沖縄には)思い入れもある。緊急搬送、不発弾処理、コロナ対応など各種任務を県民の期待に応えられるよう、しっかりとやっていきたい」と意気込みを語った。

 玉城知事は、自身が就任してから現在までに県内で発生した豚熱やコロナ禍などを振り返り、陸上自衛隊に協力をしてもらったことについて謝辞を示した。過去の経験が備えの構築につながっているとし、「いざという時、県庁の災害対応という体制を維持しておくべきだという認識が一層強くなった」と語った。

 このほか、玉城知事は宮古・八重山における陸自の部隊配備について、住民や自治体への説明、情報提供をし、不安を高めさせないよう求めた。これに対し、松永氏は「住民に理解していただいて根付いていくことが一番大事だと思っているので、留意しながらやっていく」と述べた。

 さらに、松永氏は宮古島、石垣島、与那国島など離島の駐屯地に対し、各首長と密接なコミュニケーションをとるように指示していることを明かした。「平素からの関係性を作っていくことによって透明性も高まると思っている。何かあればホットラインなどで、いつでも話ができるという関係性を築いていければ」と語った。

(記事・写真 宮古毎日新聞)

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