政治を志す若い世代が考えていること(1) 那覇市議選・20代候補予定者インタビュー

 
左から瀬名波奎さん、當銘和樹さん、普久原朝日さん、外間有里さん(50音順)

 7月4日告示、11日投開票の那覇市議会議員選挙(定数40議席)には20代の若き立候補予定者が4人並ぶ(HUB沖縄取材時、6月19日時点)。

 那覇市選挙管理委員会による前回市議選(2017年実施)の記録を見てみると、立候補者67人のうちで最も多いのは60代の19人、次いで50代が16人、40代が15人と続く。最年少は30歳で、20代の候補者はゼロだ。これを踏まえると、今回の市議選で20代が4人も立候補を予定していることに新鮮な印象を持てるのではないだろうか。
 そこでHUB沖縄は、立候補を予定する20代の4人に議員を志した理由や、那覇市政について話を聞いた。

(※候補予定者の回答と写真の並びは50音順)

なぜ市議を目指したのか

 ―那覇市議会議員を志したのはなぜですか?

瀬名波 奎さん

瀬名波 奎さん:自分は自分にできることをやっているだろうか、と思ったからです。19歳の時、ハワイに語学留学に行きました。移民のウチナーンチュの方々と交流したことがきっかけで、初めて沖縄の文化に興味を持ち、ハワイでウチナーグチや三線を学びました。沖縄について学びを深めるにつれ、例えば基地問題や経済の問題も歴史からつながってきていることに気づかされました。
 同年代でも、この不条理を訴えるためにハンガーストライキなどで命懸けの行動に移す人がいる中で、自分はできる範囲のことをやっているのか、と考えるようになり、3月に入って出馬を決めました。

當銘 和樹さん

當銘 和樹さん:中3の頃に民主党への政権交代があって、毎日政治についてのニュースが視界に入ってきて、色んな政党について調べたことが政治に興味を持つきっかけになりました。高校になってからもスマホやネットを使って国政を見る中で、どの政党も“カネの問題”を抱えていると知って、漠然とですが「なぜもっとちゃんとしないんだろう」という思いに駆られたんです。そこから自分が政治家を目指して変えたい、と思うようになりました。
 そのためにはとにかくお金が必要だと思って、大学進学せずに東京に働きに出て、いくつかの仕事をしつつ、勉強のために政治塾にも通いました。2年ほど前に沖縄に戻ってきて、政治に関わって地元への恩返しの仕方を考えながら、働きながら準備を進めたんです。那覇市の活性化が沖縄全体につながると思って、那覇市議に立候補しました。

普久原 朝日さん

普久原 朝日さん:中学校から写真を撮り始めて、県外の大学を卒業して沖縄に戻ってきてからも写真家として活動し、県民投票や知事選にも関わって写真を通して発信をしてきました。地元の栄町市場を撮り続け、その中で色んな人たちの話を聞くようになりました。「数百円の弁当が贅沢品」といった厳しい生活や、明日への不安を感じるという話です。写真だけでは現状を伝えられないもどかしさを感じました。
 何かを変えたい、変えられるんじゃないか、というアプローチを考えたら、政治の現場に飛び込むことだったんです。「伝える」立場から「変える」立場になりたい。カメラ、写真というコミュニケーションで人と繋がったことがきっかけですが、そこから人々の暮らしと政治を結びつけるような役割を担うことで、できるだけ多くの人たちの生活を今よりも良くしていきたいという思いがあります。

外間 有里さん

外間 有里さん:立候補を決めた最大のきっかけとしては、新型コロナの影響で国際通りの人通りや活気がなくなっていった大変な時期に、政治家が現地に足を運んでいるのかどうか疑問を感じたことでした。国際通り周辺は特にエリア全体としての風評被害が大きかったと思います。特にコロナの第一波、第二波の時には、観光客が多く訪れる場所というイメージから、感染を恐れて県内の人の客足も遠のきました。市民の声を代表してあげていくのが市議の役割だと思いますし、実際に現場を見て支援策を練るべきだと考えています。
 商店街で家業のお菓子屋をしていて、商店街の活性化や公設市場の立て替えの様子を現場で見てきました。決して20代だから選挙に出るというという訳ではなくて、コロナ禍の今だからこそ出なければならないという気持ちが大きいです。

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