政治を志す若い世代が考えていること(2) 那覇市議選・20代候補予定者インタビュー

 
左上から時計回りに、瀬名波奎さん、普久原朝日さん、當銘和樹さん、外間有里さん(50音順)

 7月4日告示、11日投開票の那覇市議会議員選挙(定数40議席)への立候補を予定している20代の若者4人(HUB沖縄取材時、6月19日時点)。今回は取り組みたい那覇市政の課題、そして若年層の政治への関心についてそれぞれ話を聞いた。

(※候補予定者の回答と写真の並びは50音順)

力を入れて取り組みたい問題

 ―取り組みたいと思っている具体的な問題は何ですか?

瀬名波 奎さん

瀬名波 奎さん:前述の子どもの貧困問題では、現在ある「中央児童相談所」に加えてもう1つ児童相談所を作れるよう取り組みたいです。子どもの貧困率が高い沖縄の現状にアプローチするためには、専門家のいる児童相談所が大事だと思います。那覇市は中核市なので市単独で作ることができます。
 健康づくりのためのスポーツ振興として、公園の整備などにも取り組みたいです。関連して、市民のみなさんが街を歩きやすいように、休憩できる「ポケットパーク」を増設したいです。街を歩いていると、ふとある家の台所からゴーヤーチャンプルーの匂いがしてきたり、車移動では気づかなかった発見があって面白いんですよね。こうやって歩くことで、健康づくりにもつなげてもらえたらと思います。
 消費者、企業、行政と連携して、フードロスをなくし、食料が必要な人の元に届ける取り組みや、地域全体で子育てに取り組む環境づくりとして「小学校区コミュニティ」を推進したいです。

當銘 和樹さん

當銘 和樹さん:先に貧困問題や子育て世代への支援、高齢化社会への対応について課題に挙げましたが、これらの施策をきちんと充実させるためには財源が必要になってきます。ここ数年の那覇市の予算に大まかに目を通したのですが、基本的に前年踏襲といった感じで大きな変化はあまりないような印象でした。
 そこで、「どうすれば市民生活がより良くなるのか」という根本的な視点を持って補助金の使い道なども含めて予算を見直して、ちゃんと市民の支援をするためにより踏み込んだ形で行財政改革をしていきたいんです。それによって然るべき予算を捻出して、市民生活の向上にまわしていくことで、住みよいまちづくりを実現していきたいと考えています。

普久原 朝日さん

普久原 朝日さん:多様性や人権についての教育をもっと充実させていきたいです。子どもの権利条例を制定することをはじめとして、学校教育の場できちんと人権教育ができればいいなと。僕自身、中学校の頃にいじめられた経験がありました。そういう時に、加害者だけが悪いということで終わらせるのではなくて、その前の段階でそもそも他者を尊重するということを含めて人権教育が行われていれば、いじめが起こりにくい環境や雰囲気を作ることにつながるのではないでしょうか。
 もう1つは交通の問題です。那覇市は人も車も多いですが、すぐに道を広げたりするのはなかなか難しい。そこで、公共交通機関の活用も含めて交通手段の多様化が必要です。まずは歩行者が安全で快適に歩ける道を整備する。それに加えて自転車用のレーンを設け、例えばそこで電動キックボードなどの新たな交通手段を取り入れる。今後の高齢化社会に対応する基盤作りにもなります。

外間 有里さん

外間 有里さん:大きく3つあります。まず、商店街のまちづくりです。これからの100年の未来を考えた時に、住みたくなる街、訪れたくなる街をどう作るか考えた時に、特色を生かしたまちづくりを促進していく必要があると思っています。商店街が持つ『商売人の温かみ』を生かしたまちづくりを大きな政策に掲げています。また、商店街の「創生センター」を作りたいです。そこに出張でなはまち振興課を設置したいです。市職員の方に現場を直接知ってもらって、商店街の方とも関係性を作り、本音で話し合える環境を作りたいです。センターでは行政からも店舗向けに支援制度の案内などもできるようになります。
 そして文化の継承発展。地場産業を担う方の事業承継や工芸、芸能の継承発展に取り組みたいです。そのためには二次創業や商品開発、販路拡大の支援が必要です。
 3つ目は若者と女性の活躍推進です。世界的に見ても活躍できる環境はまだ少ないため、年齢や性別に捉われず、活躍できる仕組みをつくるため、県都・那覇として推進し、それを自分自身でも体現したいです。

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