残り4試合で西地区首位に浮上したキングス 次節“難敵”大阪戦の鍵は…

 

優勝マジック「4」が点灯 地区6連覇が視界に

好ディフェンスを見せた後、味方とジャスチャーを交わす今村佳太©Basketball News 2for1

 西地区1位に躍り出たと同時に、キングスには地区優勝マジック「4」が点灯。地区6連覇が視界に入った。

 勝利の立役者となったクーリーは「今日はいいゲームになったと思います。チームにとって今、何が必要で、その中で自分が貢献できる事は何なのかを常に考えアグレッシブにプレーし続けた結果が、20リバウンドや勝利に繋がったと思います」と喜びを語った。同じく終盤に接戦となった前日の渋谷戦でも15得点、20リバウンドと驚異的なスタッツを記録し、レギュラーシーズン終盤に至るまでチームの屋台骨を支える活躍を続けている。

 一方で、今季攻守にわたってエース級の活躍を続ける今村佳太は、追い上げられた時間帯について「ここ最近の課題として、点差を広げてリードしている場面で相手に連続スリーを許してしまったり、一気に流れを渡してしまう事がある」と言及。その上で「自分たちに流れがきている時こそ、気持ちを引き締める事を意識し、今後の大阪戦や広島戦に挑みたいと思います」と気を引き締めた。

ニュービル対策が鍵 最後のホーム戦で勝利を

相手のボールマンに激しいプレッシャーを仕掛けるアレン・ダーラムら©Basketball News 2for1

 今村の言葉にも出てきたが、残り4試合の日程は今月29、30の両日に西地区5位の大阪エヴェッサをホームに迎え、最後は5月6、7の両日にアウェーで同3位の広島ドラゴンフライズとアウェーで対戦する。

 キングスと同じくCS進出を決めている広島は、昨シーズンまでキングスを牽引したドウェイン・エバンスやフィリピンの“至宝”と称される身長220cmのカイ・ソットらが所属し、当然ながら簡単に勝てる相手ではない。ただ、キングスにとってそれ以上に難敵なのが今シーズン2戦2敗と分が悪い大阪だろう。

 最大の要注意人物は絶対的エースであるディージェイ・ニュービルである。昨年12月のアウェー戦では1人で27得点を挙げられ、今月5日のホーム戦では最後の勝負所で連続得点を許し、大量34点を奪われた。勝負強い木下誠も含め、スクリーンを巧みに使ったオフェンスをいかに止めるかが勝負の鍵を握る。

 キングスは今月の大阪戦後、得点力の高い個の選手に対応するため、スクリーンプレーに対する守り方のバリエーションを増やし、持ち味の堅守に磨きを掛けている。CSを目前にしたこのタイミングでリーグトップ級のスコアラーであるニュービル擁する大阪と対戦できることは、現状のディフェンスの完成度を測る上でいい機会になるだろう。大阪との連戦はレギュラーシーズン最後のホーム戦にもなるため、地元ブースターに勝利を届けたいところだ。

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長嶺 真輝

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ながみね・まき。沖縄拠点のスポーツライター、フリーランス記者。
2022年3月まで沖縄地元紙で10年間、新聞記者を経験。
Bリーグ琉球ゴールデンキングスや東京五輪を担当。金融や農林水産、市町村の地域話題も取材。

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