バスケW杯、29日午後8時半から抽選会!沖縄県庁には「高崎だるま」贈呈

 
贈られた高崎だるまを囲み、記念撮影する関係者=4月27日、沖縄県庁地下1階のW杯2023開催支援室

 沖縄、フィリピン・マニラ、インドネシア・ジャカルタの3都市で8月25日~9月10日に開催されるFIBA男子バスケットボールワールドカップ2023の組み合わせ抽選会が、4月29日午後8時半(日本時間)から決勝トーナメントの開催地であるマニラで行われる。参加32カ国が8グループに分けられ、ついに沖縄アリーナで熱戦を繰り広げることになる8カ国が決定する。

 大一番を前に、27日には沖縄県庁地下1階のW杯2023開催支援室で看板掲揚式が開かれた。式典にはW杯地区予選Window6が行われた群馬県のバスケットボール協会の池田照専務理事も参加し、大会の成功と盛り上がりを祈念して縁起物である「高崎だるま」が照屋義実副知事に贈呈された。

日本協会YouTubeなどで配信 日本はグループE

沖縄での試合開催地となる沖縄市の沖縄アリーナ

 日本代表の対戦相手が決まる組み合わせ抽選会は、29日午後8時半から10時20分までの予定。日本バスケットボール協会のYouTubeチャンネルやスポールナビ、バスケットLIVEなどでライブ配信される。

 各大陸予選を勝ち抜いた32カ国がA~Hの8グループに分けられ、4チームずつが総当たりで1次ラウンドを戦う。

 沖縄アリーナではグループEとグループFの試合が行われ、開催国である日本はEに入ることが決まっている。また、FにはNBAのスーパースターであるルカ・ドンチッチを擁するスロベニアが入ることも決定済みだ。

スペインなど9カ国が同グループの可能性

 抽選では国際バスケットボール連盟(FIBA)の世界ランキングや、予選を戦ってきた同じ大陸の国同士の対戦をなるべく避けることも加味する。そのため、日本と同じグループEに入る可能性のある国は既に絞られており、強豪国であるスペインやオーストラリアを加え、ギリシャ、イタリア、ドイツ、ブラジル、ドミニカ共和国、フィンランド、ニュージーランドの計9カ国にその可能性がある。

 1次ラウンドの上位2チームはベスト16となる2次ラウンドに進み、さらにベスト8まで絞られる。マニラで行われる決勝トーナメントに進んだ8チームは一発勝負で世界王者の座を争う。

 沖縄アリーナでは8月25日から9月3日まで、合計20試合が行われる。 

「日本中の応援ありがたい」

W杯仕様に鮮やかな色の柄が施された高崎だるまの贈呈を喜ぶW杯日本組織委員会の日越延利副会長=4月27日

 27日に看板掲揚式が開かれた沖縄県庁の開催支援室は4月に設置された。19人体制で、大会本番まで大会運営、広報プロモーション、機運情勢、警備・輸送・医療など、多方面に渡って大会をサポートしていく。世界のトップ選手と子供たちの交流機会の創出にも取り組んでいくという。

 式典はW杯に出場するであろう日本代表や世界中のスーパースター選手の写真があしらわれた垂れ幕を設置して開かれた。贈られた高崎だるまは大会のロゴや沖縄らしい鮮やかな色のデザインが施された特注品。参加者たちが大会成功を祈願して「目入れ」を行った。

 群馬県バスケ協会の池田専務は「群馬県では毎年、年明けに各市町村でだるま市があり、だるまは県民にとって非常に身近な縁起物です。群馬県、そして全国のバスケットファミリーはみんな大会を応援し、楽しみにしています。大成功することを願っています」と挨拶した。

 それを受け、W杯日本組織委員会の副会長を務める沖縄県バスケットボール協会の日越延利専務理事は「W杯は沖縄だけのものでなく、日本、そして世界の大会なので、日本中が関心を持って応援してくれることは本当にありがたい。開催支援室も立ち上がり、これを機にもっと機運が醸成され、盛り上げていけたらと思います」と展望した。


長嶺 真輝

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ながみね・まき。沖縄拠点のスポーツライター、フリーランス記者。
2022年3月まで沖縄地元紙で10年間、新聞記者を経験。
Bリーグ琉球ゴールデンキングスや東京五輪を担当。金融や農林水産、市町村の地域話題も取材。

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