キングス、CS準々決勝のホーム開催権を獲得!最短で30日に地区優勝も
- 2023/4/29
- エンタメ・スポーツ
プロバスケットボールBリーグ1部西地区の琉球ゴールデンキングスは29日、ホームの沖縄アリーナで同5位の大阪エヴェッサと今季第57戦を行い、75ー64で快勝した。通算成績は46勝11敗で、西地区首位のまま。この勝利により、キングスは上位8チームがトーナメント戦で年間王者を争うチャンピオンシップ(CS)の初戦となるクオーターファイナル(QF)をホームで開催する権利を獲得した。
また、同日に西地区2位の島根スサノオマジックが敗れたため、キングスの地区優勝マジックは二つ減って「2」となった。30日にキングスが勝ち、島根が敗れた場合は、キングスの西地区6連覇が決定すると同時に、CSでセミファイナルまでをホームで開催できる権利を得る。
大阪から今季初勝利 相手エースを10点に抑える
この試合の前まで今季2戦2敗だった大阪相手に、キングスは序盤から激しいプレッシャーを仕掛けた。ただ、前半は相手のゾーンディフェンスを崩しきれず、スリーポイントの成功数も18本中4本と低迷。苦しい展開が続き、2点ビハインドで前半を折り返した。
しかし後半に入ると、徐々に持ち味であるスムーズなボール回しからフリーでシュートを決める場面が増え始める。相手センターのショーン・オマラが負傷で欠場する中、キングスの強力なインサイド陣も存在感を発揮し始め、第3クオーター(Q)最終盤には岸本隆一がロングスリーを決めて8点差に突き放した。
第4Qは一時同点に追い付かれる時間帯もあったが、岸本のバスケットカウントワンスローやアレン・ダーラムの力強いドライブからのレイアップなどで再び抜け出し、勝ち切った。
試合を通し、大阪の絶対的エースであるディージェイ・ニュービルのスクリーンプレーに対し、連係した守りでプレッシャーをかけ続けたキングス。放ったスリー8本を全てでミスを誘い、わずか10得点に抑えたことが大きな勝因の一つとなった。
桶谷大ヘッドコーチは「セカンドユニットがコートに入った時にゾーンディフェンスに対するオフェンスでシュートが入らず、トランジションに行かれたり、スリーを決められたりして前半はしんどい展開になりました。その中で、後半もう一回ディフェンスでハードに一体感を持ちながらプレーできたところが勝ちに繋がったと思います」と評価した。
ホーム「25勝4敗」勝率はリーグトップタイ
この試合、要所で3本のスリーを決めた牧隼利は「ゾーンディフェンスに対してシュートが入らない時間もありましたが、ボールを回してシュートを打ち続けられたことがよかったと思います。個人としては、強力なインサイド陣のリバウンドを信じて打ち続けることが大切だと思ってプレーしました」と振り返った。
CSにおけるQFを沖縄アリーナで戦うことが決まったキングス。今季のホーム対戦成績は25勝4敗で、東地区1位の千葉ジェッツと並んでリーグで最もホームの勝率が高いため、岸本は「短期決戦のCSでは、沖縄アリーナは対戦相手にとって嫌なアリーナになるし、自分たちにとっては大きなアドバンテージになると思います」と利点を挙げた。
一方、最近は点差を離しても終盤で追い付かれ、接戦になる試合が多いことを念頭に「CSを想定し、さらに緊張感を持って試合に臨みたいと思います」とさらなるチーム力の向上を見据えた。