「沖縄空手メタバース」公開 仮想空間で空手会館など歩き回り

 

 沖縄県文化観光スポーツ部空手振興課は、世界中のどこからでも仮想空間上で「空手発祥の地・沖縄」を訪問してもらい、沖縄空手の魅力発信をすると共に愛好家同士の交流を図ってもらおうと3月29日、「沖縄空手メタバース」を公開した。沖縄空手会館などの施設を仮想空間上で動き回ることが可能で、今後も徐々にメタバース内で動ける場所や施設を増やしていくなど、拡張していく予定だという。

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沖縄空手メタバース

実際の展示物など盛りだくさん

 沖縄空手メタバースでは、実際の沖縄空手会館に展示されているような有名空手家の格言などが紹介されている他、形の動画や伝統的な鍛錬具などを見ることができる。その他、おきなわ工芸の杜や旧海軍司令部壕など、豊見城市内各施設の案内もされており、空手と共に歴史や文化を学びたい人のニーズにも応えた形だ。沖縄空手メタバース上では日英併記で各種情報が記載されている。

 沖縄県は、空手関係者来訪数を19年度の8871人から、27年には1万1400人とする成果指標を定めている他、沖縄空手のユネスコ無形文化遺産への登録を目指すなど取り組みを進めている。

 そうした中で、沖縄空手メタバースには現実世界でも沖縄を訪れてもらう意欲を高めるという狙いもあり、空手振興課は「空手愛好家はもとより、これまで空手に接することがなかった方々が沖縄空手に関心を持つきっかけとなりましたら幸いです」として、今後の普及に期待を込めている。

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長濱 良起

投稿者記事一覧

フリーランス記者。
元琉球新報記者。教育行政、市町村行政、基地問題の現場などを取材する。
琉球大学マスコミ学コース卒業後、県内各企業のスポンサードで世界30カ国を約2年かけて巡る。
2018年、北京・中央民族大学に語学留学。
1986年、沖縄県浦添市出身。著書に「沖縄人世界一周!絆をつなぐ旅!」(編集工房東洋企画)

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