キングス、ビジネス評価ランキングでBリーグ2連覇 全部門トップ

 
チームの人気を支えるキングスの選手たち

 スポーツビジネスの支援を行うデロイトトーマツグループ(東京)がプロバスケットボールBリーグの各チームのビジネス的側面を数値化した「Bリーグ マネジメントカップ」で、2021-22シーズンのB1において琉球ゴールデンキングスが2連覇を達成した。「マーケティング」「経営効率」「経営戦略」「財務状況」の4部門で全て1位を獲得する完全優勝となった。

11指標のうち9つで3位以内

 ランキングは4部門の視点に対して11のKPI(重要業績評価指標)を設定し、そのランキングに応じたビジネスマネジメントポイント(BMP)を付与して算出した。以下はKPIの詳細。

・マーケティング:平均入場者数、アリーナ集客率、客単価

・経営効率:1勝あたりチーム人件費、1勝あたり入場料収入

・経営戦略:売上高・チーム人件費率、SNSフォロワー数、グッズ関連利益額

・財務状況:売上高、売上高成長率、自己資本比率

 キングスは11のKPIのうち9つの指標で3位に入り、BMPの総計は228。2位宇都宮ブレックスと3位川崎ブレイブサンダースが182、4位千葉ジェッツが179、5位レバンガ北海道が155であることから、いかに圧倒的なトップだったかが分かる。

沖縄アリーナ効果で入場料収入2倍以上

キングスの入場料収入の底上げに貢献する沖縄アリーナ

 レポートではキングスについて「今シーズンはホームゲーム全試合を昨シーズン完成したばかりの沖縄アリーナで興行した効果もあり、入場料収入は前年比4億5800万円増(240%増)と驚異的な伸びを記録しました。入場者数制限が緩和されて以降徐々に観客も増え、ゴールデンウイークやチャンピオンシップセミファイナルは満員のアリーナでの試合が実現しました」と高く評価した。

 球団は「多くの方々にご支援いただけていることを実感しております。今後も地域の皆様や、キングスへご支援、ご声援いただいている皆様、関係者の皆様と『琉球ゴールデンキングス』を作り上げていけるよう、球団一同邁進してまいります」とコメントした。

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長嶺 真輝

投稿者記事一覧

ながみね・まき。沖縄拠点のスポーツライター、フリーランス記者。
2022年3月まで沖縄地元紙で10年間、新聞記者を経験。
Bリーグ琉球ゴールデンキングスや東京五輪を担当。金融や農林水産、市町村の地域話題も取材。

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