24年卒の採用予定数「増加」がコロナ後で最高、採用意欲に高まり 求人おきなわ調べ

 

採用活動の早期化傾向がより顕著に

採用スケジュールについての回答結果(株式会社求人おきなわ「アグレ新卒2024」調査)

 採用活動については政府発表の「就職・採用活動日程に関する考え方」で、24年卒対象の活動時期はこれまでと同様に広報の解禁が23年3月、選考活動の解禁は23年6月となっている。しかし、企業の発展にとって有能な人材の確保は命綱となるため、このルールは形骸化しているのが現状だ。

 今回の調査でも、3月より前に広報を開始と答えた企業は全体の77.4%。採用意欲の高まりが影響してか、前年から19.6ポイント増加した。選考活動を6月より前に開始と回答した企業は前年比16.8ポイント増の87.8%、面接を6月より前に開始とした企業は21.7ポイント増の79.5%に達した。

 採用活動の終了予定時期については、選考活動が解禁される「6月」との回答が24.5%で最も多かったことからも、早期化の傾向がより顕著になっていることがうかがえる。学業への悪影響や就活の長期化を懸念する声もある一方、就職活動をする学生側も早期化を念頭に置いた動きをせざるを得ない状況だ。

2月7日、3月2日に合同企業説明会を開催

合同企業説明会のイメージ

 企業の採用を巡る動きに変化が見られる中、求人おきなわは企業と学生のマッチングを図るため、2月7日午後1~5時に「Agre新卒 インターンシップフェア」、3月2日午前11時~午後5時には「Agre新卒 就活festa」をそれぞれ宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで開く。

 インターンシップフェアでは県内外から参加する企業のインターンシップ情報を幅広く知ることができる。就活をスタートさせるにあたり、インターンシップは「どんな企業があるのか」「どんな仕事をしているのか」「オフィスで働く人はどんな雰囲気なのか」などを知る機会となるため、参加を広く呼び掛けている。

 就活festaでは各社のブースで会社説明が聞けるほか、参加企業による模擬面接体験コーナーもある。既に30を超える企業が参加予定となっており、情報収集を図るにはもってこいの場となりそうだ。

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長嶺 真輝

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ながみね・まき。沖縄拠点のスポーツライター、フリーランス記者。
2022年3月まで沖縄地元紙で10年間、新聞記者を経験。
Bリーグ琉球ゴールデンキングスや東京五輪を担当。金融や農林水産、市町村の地域話題も取材。

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