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全国最速で桜が開花 沖縄気象台が発表、平年より9日早く
- 2023/1/8
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沖縄気象台が1月7日、全国の観測点で今季初の桜(ヒカンザクラ)が那覇市首里にある末吉公園で開花したことを発表した。平年より9日早く、昨年よりも4日早い開花宣言となった。取材に訪れた8日は陽気の日曜とあって家族連れの姿も多く、数少ない花を子どもと一緒に指をさしながら探す和やかな光景がみられた。
沖縄のヒカンザクラの開花は日本一早い。末吉公園には開花宣言の基準となる桜の「標本木」があり、今回の開花宣言はこの標本木に5~6輪の花が咲くと出される。ちなみに、満開は約80%以上の花が咲き揃った際に使うという。
標本木は北海道から沖縄まで全国で58本あり、桜の種類は基本的に「ソメイヨシノ」だが、沖縄は気候が温かすぎてソメイヨシノが根付かないために「ヒカンザクラ」となっている。逆に北海道は寒さに強く、花と葉がほぼ同時に開花する「エゾヤマサクラ」が標本木だ。
沖縄で桜は“舞い散らない”
末吉公園内にある「玉城朝薫生誕300年記念碑」の側に植えられた標本木には、目視で5~7輪の花が確認できた(8日午後時点)。木の上部で点在して細やかに咲いており、まだ冬の休眠から目覚めたばかりという趣だった。
ヒカンザクラは中国や台湾が原産地で、1月から3月上旬にかけて咲く亜熱帯の桜だ。花の色は白色のものもあるが、沖縄で馴染み深いのはショッキングピンクと言ってもいいくらいビビッドな濃いピンク色だろう。花弁は5枚、2cm程度の小輪一重咲きで、花を半開して鐘状に下向きに咲く。
本土で代表的なソメイヨシノは花びらがハラハラと舞い散るが、ヒカンザクラは花ごと落ちるのも特徴の1つと言っていいかもしれない。沖縄では桜は舞い散らないのである。
今月中旬からは「桜まつり」ラッシュ!
今月中旬以降、県内では「もとぶ八重岳桜まつり」(21日~)、「今帰仁グスク桜まつり」(21日~)、「名護さくら祭り」(28日~)と、桜まつりが目白押しだ。見頃のタイミングに出かけて、目の前を真っピンクで埋め尽くしてみてはいかがだろうか。