那覇市副市長に古謝氏就任 「身が引き締まる思い」

 
那覇市の副市長に就任した古謝玄太氏=21日、那覇市役所

 那覇市で21日、古謝玄太氏(39)が副市長に就任した。知念覚市長から辞令を受け取った古謝氏は、職員へのあいさつで「身が引き締まる思い」と述べた。また、総務省や自治体での経験がある古謝氏は、市政について「市民に最も身近な存在だからこそ、難しさとやりがいがある。市長の指揮の下で、皆さまと協力して市民のために、市民とともに働いていきたい」と意気込みを語った。

 古謝氏は、7月に行われた参院選で沖縄選挙区に自民党から立候補して落選。玉城デニー知事が当選した県知事選では自公候補を支援し、その後は民間企業で勤務していた。一方、10月の那覇市長選は自公が推薦して城間幹子前市長も推した知念氏が当選。那覇市議会(久高友弘議長)が12日、古謝氏を副市長に選任する人事案を賛成多数(賛成25、反対11、退席3)で可決して、就任が決まっていた。

 就任後、記者団からの質問に応じた古謝氏は、知念市長から副市長の打診を受けて際に意見交換をし、約1週間後に回答したことを明らかにした。

記者団の質問に答える古謝玄太氏=21日、那覇市役所

 参院選を経た上で、副市長に就くことについては「今年、自分の経験や人脈が沖縄発展のために役に立てるのではないかと思って沖縄に帰ってきた。その原点に立ち返り、那覇市の副市長という立場でも取り組めるのではないかという結論に至った」と述べた。

 また、国とのパイプについては「国家公務員として霞ヶ関でやってきた。総務省だけではなく、各省庁に友人や知り合いがいる。話はしやすいのではないか」と語った。

 「県とも連携しつつ、(那覇市は)県都なので、周辺地域、沖縄県全体にしっかり実利が波及できるように、国と連携して取り組んでいきたい」とも述べた。

 このほか、総務省での同期が山形市の副市長をしている事例もあり、40歳前後で副市長に就くことは沖縄ではなかなか例がないが、実は珍しいことではないとしながらも「市長とは20歳離れていて、比較的若い感性というのは期待されていると思う。昨日までは、スタートアップベンチャー支援という、どちらかというと若い世代の経済活動を一緒にしていたので、その辺りの意見もしっかりくみ取りながら、発展のために力をつくしていきたい」と強調した。

(記事・写真 宮古毎日新聞)

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