カルト教団から若者をどう守るのか 沖縄ならではの特徴も

 

親族間の絆の強さにつけ込まれる

――沖縄ならではの特徴もあるそうですね。

「メディアも盛んに取り上げているように、旧統一教会が2015年に『世界平和統一家庭連合』に名称を変えて以降、個人の不安をあおるやり方から家族や亡くなった先祖などの祟りを持ち出すようになりました。沖縄は親族間の絆が強く『◯◯の霊がさまよっている』と言われると、ついすがってしまいます。そうならないためには正しい知識を持つことが大切です」

――キリスト教主義大学としての強みを発揮して学生を守ろうという姿勢が感じられます。

「マンモス大学と違い学生と教員の距離が近いのもあるかもしれません。せっかく入学してきたのですから、学生には金銭的損失、肉体的消耗、精神的苦痛を受けずにキャンパスライフを楽しんでほしい。それをアシストするのが我々教員の務めです」

――自分は大丈夫だと思っていても、何か悩みを抱えていたり思いがけない不幸があったりした場合、その隙を突かれるかもしれないと思うと、正しい知識を身に着けることがいかに大事かということが分かりました。今日はどうもありがとうございました。

Print Friendly, PDF & Email
次ページ:
1 2

3

友寄 貞丸

投稿者記事一覧

伊江村出身。1990年から主に中国、台湾の取材執筆活動を続ける。2014年11月Uターン。著書に『雲南哀楽紀行』(愛育社)など。国境を越えても一線を越えない旅と取材を信条とする。

この著者の最新の記事

関連記事

おすすめ記事

  1. ファイナルに向けて意気込みを語るキングスの(左から)岸本隆一、桶谷大HC、今村佳太=25日、那覇空…
  2.  サッカーJ3のFC琉球は18日、練習拠点としている八重瀬町スポーツ観光交流施設でファン向…
  3. 試合終了後、ポーズを決めながらファンに笑顔を向けるキングスの渡邉飛勇=4月30日、沖縄アリーナ©B…
  4.  4月28日に那覇文化芸術劇場なはーとで行われた琉球ドラゴンプロレスリング「RYUKYU …
  5. ドライブを仕掛けるキングスの岸本隆一=4月29日、沖縄アリーナ©Basketball News 2…

特集記事

  1. スェーデンリーグで優勝を飾り、金メダルを噛む上江洲光志(左から2人目)ら「ソーダハム」のメンバー=…
  2. 永山大誠代表兼ヘッドコーチ(中央)ら陸上チーム「SUMMIT」のメンバー=4月、南風原町の黄金森公…
  3.  4月28日に那覇文化芸術劇場なはーとで行われた琉球ドラゴンプロレスリング「RYUKYU …
ページ上部へ戻る ページ下部へ移動 ホームへ戻る 前の記事へ 次の記事へ