ペルー県系社会に「市町村会」 郷土愛脈々受け継ぎ110年超
- 2020/8/30
- 社会
出身市町村に誇り、沖縄祭りで市町村パレード
2月になると、ペルー沖縄祭り。祭りのはじまりは恒例の「市町村パレード」。沖縄からの来訪団体がいるとより一層気合が入るという。
各市町村人会がそれぞれの村旗などのマークが入った旗を持ち、市町村の名前が入ったハッピを着て参加する。市町村のマスコットキャラクターや地域の伝統文化を取り入れるなどオリジナリティ溢れるパレードが観られる。
パレードがはじまり、次々と行進。来賓の前を通るタイミングで司会から市町村の名前が呼ばれると、来賓席へ向けて笑顔で手を振る。人数が多い市町村は西原町人会、北中城村人会。100名以上がパレードに参加し、圧巻の存在感を見せつける。
小波津さんは「パレードをしている時はひとりひとりが自分の市町村の代表。誇りを持って歩いている」と話す。小波津さん自身は、曽祖父が西原町出身の子弟4世。西原町人会に所属し、曽祖父の出身市町村への誇りを胸に何度もパレードに参加している。
市町村対抗スポーツ大会、子どもからおじぃおばぁまで年齢別で競技
1月から3月は「市町村対抗スポーツ大会」。この時期はペルーでは夏休み。長い休みを利用して沖縄県人会内の施設で開かれる。男性サッカー、女性サッカー、バレー、ゲートボール、テニス、囲碁など8種目以上の競技を争う。
熱い戦いが繰り広げられるなか、注目は選手だけではない。応援団にも注目だ。太鼓や三線の音で選手にエールを送るなど全員がひとつになって楽しんでいるのが伝わってくる。