沖縄県庁でPFAS流出 玉城知事「報告が遅れおわび」

 
(沖縄県庁)

 沖縄県は27日未明、PFASを使用した泡消火剤を含んだ水が県庁本庁舎から流出していたことが分かったと発表した。泡消火設備が6月18日に誤作動を起こし、PFASを含む泡消火剤が地下2階駐車場に放出され、一部は回収したが泡消火剤を含んだ水が建物外部へ流出していたという。

 玉城デニー知事はコメントを発表し、「県民に多大な不安を与えるとともに、報告が遅れたことについて、おわびします」と謝罪した。県は、これまで米軍基地からの泡消火剤流出をたびたび批判。玉城知事が国連人権理事会でスピーチを行った訪欧の中でも、PFASの問題を指摘していた。発表が遅れたことで、玉城知事には痛手となる可能性もある。

 この消火設備は、本体タンク内はPFASが含まれていない泡消火剤に交換していたが、配管内にPFASを含む泡消火剤が残留していた。6月18日に消火設備の誤作動が発生した際、放出された一部は回収したが、残りは地下2階の湧水槽に流れ込んだという。

 9月12日、県が湧水槽を確認したところ、槽内の水位が低下しており泡消火剤を含んだ水が建物外へ流出したことが分かった。県は6月の事案後、湧水槽に流れ込んだ水の回収方法などを検討していたが、その間に雨水などが流入して自動排出装置が作動したとみられるという。県は「湧水槽に、雨水はほとんど流れ込まないものと認識していた」としている。

 


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