屋台村がコロナで全店休業から再開「沖縄の良さ取り戻したい」

 

万全の対策 消毒作業に約40万円

 そして新型コロナウイルス感染者の確認を公開後、村内の消毒やPCR検査など、村全体で対策を行った。村内の消毒作業にはなんと約40万円もの予算が投下されている。

 そして6日間の休業を経て8月4日、営業再開。感染対策を強化する形での再開となった。強化した対策は以下のとおり。

・従業員の検温、記録管理
・従業員のマスクの着用、手指の消毒
・当面の店内席の通常使用の禁止ならびに継続的な換気
・パーテーション等の設置
・お客様の入店時の検温
・お客様の手指の消毒
・県の要請に従い22時までの営業時間短縮

 上記以外にも「マスクは下げない」など細かい点にも留意しているそうだ。

 「これまでも屋台村は”マスク着用””ビニールシート”などはもちろん実施していましたが、熱中症対策リスクを考慮してマスクを下げて営業していたり、”やり方”が一部曖昧でした。なので改めて細かいところも見直して、今までやってきたことを”きちんと”やるようになりました」

記入率を上げる一石二鳥

 やり方を徹底する形で、営業を再開した国際通り屋台村。横井さんは徹底すると同時にあるアイディアを取り入れた。

 それは、入店時に行う「検温」をゲームにしてしまう、というアイディアだ。その名も「検温ビアガーデン」である。

 ゲームのルールは簡単だ。入店時に検温する際、自分の体温を予想するだけ。ぴったり当てた人には生ビール1杯がプレゼントされる。

提供写真

 「人間、義務でなにかをやるのって嫌なんですよ。特に検温なんて、疑われてるみたいで嫌じゃないですか。名前と電話番号書いてもらったり、ただ飲みに来ただけなのに本当は書きたくないですよ。でも”仕方ないからやる”ことも、ゲームにしちゃえば楽しくなるでしょう!どうせやらなきゃいけないなら、楽しくやらなきゃね。記入率もよくなるから、一石二鳥!」

 なにごとも面白くやる、なんとも横井さんらしいアイディアだ。そして実はこの検温時の記録は、国際通り屋台村にとって大変重要なことだった。

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