「世界最悪の感染地域」沖縄の宮古島で何が起きているのか 市長は「来島をやめてほしい」

 
宮古島市平良のトゥリバー地区で夕日を眺める観光客=19日午後(以下同)

「宮古島は人口10万人あたりの新型コロナ陽性者数が457.37人となり、世界最悪の感染地域となってます」
 8月18日に開かれた記者会見で、宮古島市の座喜味一幸市長が緊急メッセージを発出した。市内への移入例増加に対して危機感を示した上で、観光客に対して「緊急事態宣言中、大変厳しい表現になりますが宮古島市への来島はおやめいただきたい」と来島中止を強く訴えている。

感染は倍々で増加

 宮古島の1日あたりの新規陽性者数は、7月末から急激に増え始めた。県発表によると、7月22〜28日は20人だが、7月29日〜8月4日には倍以上の56人、その翌週の8月5〜11日にはさらに倍以上の126人と倍々ゲーム的に増加している。ちなみに昨年8月の宮古島市での陽性者数は、離島初の死亡者が1人出たものの基本的に0〜3人で推移していた。
 こうした状態を受けて、県立宮古病院は16日から今月いっぱいの一般外来を休止しており、住民生活への影響は大きい。

「去年は航空会社同士が協力して宮古発着の航空便のチケット販売をストップしていましたが、今年はもうガンガン売り出しているので、満席で来て満席で帰る状態が連日続いてます

 こう話すのは、宮古島市内の空港スタッフの地元出身の女性だ。空港は毎日観光客で賑わっているという。上記の陽性者数に連動するように、7月の20日ごろから急に航空便の席が埋まり始め、8月も月末を除いては多くの便がほぼ満席になっているという。
 「去年は1年の半分くらい仕事がない状態だったので、こうして仕事があって忙しいのはとてもありがたいんです」と前置きしつつ、「誰も悪くないし、飛行機が飛んでる限りは割り切って迎えないといけない。でも、島の生活ことを考えたら正直来てほしくないという気持ちもあります」と複雑な心境を語る。

夕暮れのビーチでSAPを楽しむ人たち

 市の推計では、昨年4〜7月の入域観光客数8万1996人に対し、今年の同じ時期は12万8795人で4万6799人増となっている。

 内訳を見ると、6〜7月の数値は昨年と今年で大差なく微増。しかし、4月は昨年が1万828人に対して今年は3万3242人と約3倍、5月は昨年5666人に対して今年は2万7685人と5倍以上の人が来島している。8月の入域者数が昨年を上回る可能性も高い。

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