駐日パレスチナ大使が那覇市長を表敬訪問 互いの平和・共栄願う

 
那覇市役所を訪れたワリード・アリ・シアム氏(左から4人目)と城間幹子市長(同5人目)、アホメド・アライタ・アリ氏(同6人目)ら=5月26日、同市役所

 駐日パレスチナ常駐総代表部大使のワリード・アリ・シアム氏が5月26日、国際交流の一環で那覇市役所に城間幹子市長を訪ねた。アリ・シアム氏はイスラエルとの対立が続くパレスチナの現状を念頭に「私たちはまだ自由ではない環境にありますが、自由と独立を求めています。沖縄が(戦争から)再建したように、パレスチナも再建したいと願っています」と話し、母国の平和を願った。 

 今回の訪問はジブチ共和国の元駐日大使で、今年2月からアフリカ・ユニオンの東アフリカ代表を務めるアホメド・アライタ・アリ氏の紹介で実現した。これまでも那覇市や沖縄県を訪れ、昨年には首里城の再建支援金を贈るなど、沖縄と関係の深いアライタ・アリ氏が訪問時の経験を話したところ、アリ・シアム氏が「平和な島を一度は訪れてみたい」と言い、共に来沖した。

 那覇市役所の後には、沖縄県庁に玉城デニー知事も訪問した。

「沖縄の人はとても親切」

城間市長(右)に絵画を贈るアリ・シアム氏

 訪問を受けた城間市長は、那覇市が昨年で市政施行100周年の節目を迎えたことに触れ、「77年前の戦争で一度は灰燼に帰したけど、そこから立ち上がって今の那覇市があります」と紹介。「市民が心の平和を感じられる市政を心掛けています」と話した。

 続けて挨拶したアリ・シアム氏は「沖縄の人はいつも笑っていて、とても親切」と初の来県で受けた沖縄の印象を語った。母国については「共栄、ハーモニーがないと世界平和は成り立たない。隣国とも平和に共存できると信じています」と語った。

アラブ諸国と文化交流を

沖縄とアラブ諸国の交流発展を願うアライタ・アリ氏(左)

 10月には他のアラブ諸国の大使と共に再訪し、沖縄の歴史を学びたいというアリ・シアム氏。城間市長に「アラブ諸国と沖縄の文化交流を奨励していきたいので、交流ウィークを設けてみてはいかがでしょうか」と提案した。

 仲介者となったアライタ・アリ氏も「これからアラブ諸国と沖縄の関係が発展していくことを嬉しく思います」とにこやかな表情で述べた。前日には再建工事が進む首里城も訪れ、「短い間で、既に工事が始まったことに驚きました」と話した。

 最後は互いに贈り物を手渡し、アリ・シアム氏はパレスチナのオリーブオイルや絵画、城間市長からは沖縄柄のランチョンマットやコースター、市政100周年の記念誌が贈られた。

 表敬訪問にはその他、インスパイアアフリカ協会の山口幸二代表理事、アルケブラン・ジャパンの小林真巳代表取締役、ホテルパームロイヤルの高倉直久代表取締役総支配人、ジブチ共和国のビジネスパートナーというアライ代表者のレイソ氏らも随行した。

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長嶺 真輝

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ながみね・まき。沖縄拠点のスポーツライター、フリーランス記者。
2022年3月まで沖縄地元紙で10年間、新聞記者を経験。
Bリーグ琉球ゴールデンキングスや東京五輪を担当。金融や農林水産、市町村の地域話題も取材。

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