名護市から平和を発信 神ヶ森で「和」の光文字点灯、今月31日まで

 

 ロシアによるウクライナ侵攻が行われる中、沖縄県名護市から平和を願うメッセージを発信しようと名護青年会議所と第27回神ヶ森光文字実行委員会は5月18日から「Pray for Ukraine」をテーマに同市の神ヶ森(じんがむい)で「和」の光文字を点灯させている。光文字の点灯は毎日19時~22時。今月31日まで。市内を一望する山の斜面50メートル四方に、103個の電球を設置し、「平和」の「和」の文字を浮かびあがらせた。「仲良くする」「仲直りする」などの意味が込められていることから決めたという。

 発起人は、名護青年会議所の新城拓馬理事長。「連日、報道でウクライナを中心とする情勢を目にする中でとても他人事には思えず、何か名護から発信できないかと考えた。沖縄では77年前に悲惨な戦争体験をした。平和を訴えていきたい」と話す。

 4月上旬に企画し、同月30日に設置のための草刈り作業を実施。5月14日にはメンバーやボランティアら約25人が参加し、5時間かけて設置作業を行った。「土砂降りの天候だったにも関わらず、作業した5時間だけ見事に雨が止みとても感慨深かった」と新城さん。

 同日は、関係者らが参加して市産業支援センターで点灯式が行われた。カウントダウンで点灯すると関係者らから拍手が起こり、SNSでは点灯を見た市民らの投稿が相次ぐなど、地元の注目度も高かった。

 毎年の新成人で作る名護市光文字実行委員会の座間味潤也事務局長は、「新城理事長からの声掛けをもらい、平和の尊さを発信するためにぜひ協力したいという思いで参画した。様々な形で平和を発信することに意味がある」とその意義を話した。

 同日と今月21日には、名護市役所や商業施設などで街頭募金も行い、ウクライナへの義援金の寄付を呼び掛けた。そのほか、市内企業や個人などから60件以上70万円を超える協賛金が集まっているという。これらの義援金は、設置にかかった経費を差し引き、名護市を通して赤十字社のウクライナ人道支援金に寄付する予定。

 新城さんは「光文字を見ていただいた方には、『和』を胸に刻んでもらいたい。平和の気持ちを持てば、争いは起こらないはず。たくさんの協力にも感謝の思い。小さな事業かもしれないが、地元からできる限りの発信をしていきたい」と語り、平和の尊さを訴えた。

 

 

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