「ライカム」の由来を知っていますか? 沖縄独特のカタカナ地名の理由とは

 
県内初のモール誕生は話題を呼んだ

 その後復帰を経てライカム交差点に面して広がっていた巨大な米軍保養施設「アワセゴルフ場」が2010年に条件付きで返還され、その跡地に県内初の大型ショッピングモール・イオンモールがオープンすることになった。その名称として選ばれたのが、既に地名としても親しまれていた「ライカム」だったというわけだ。

 さらにこの後もすごい。イオンモール・ライカム周辺には新築戸建住宅や高層マンションが次々に建設され、新しい街としての字名公募が行われた。そこで最も多くの応募があった名称がライカムであり、「北中城村字ライカム」が誕生したのだ。

 米軍施設由来の名称が時をこえて地域に馴染み、果ては字名になってしまうのだから面白い。

ゴルフ王国沖縄の誕生

 アワセゴルフ場はまだ記憶に新しく、覚えている年代も多いだろう。実は1948年沖縄に初めて出来たゴルフ場であり、近年沖縄が「ゴルフ王国」と呼ばれるようになった原点でもあるのだ。

1977年ごろのアワセゴルフ場 (国土地理院写真)

 アワセゴルフ場の周りは年々市街地化し、ゴルフ場に面する道路沿いにはネットを掛けるための高いポールが立ち並び、ゴルフコース裏手に敷かれた道路はボールが飛んでこないよう鉄網で覆われていた。まるでサファリパークの中を走っている気がしたものだ。

 アワセゴルフ場の返還条件として、嘉手納弾薬庫内に新たな代替ゴルフ場建設が提示された。それが現在うるま市にある「太陽ゴルフクラブ」である。

バスケット王国北中城

 北中城村域にある米軍キャンプフォスターには、米軍家族の子供が通う「クバサキハイスクール」がある。クバサキとは久場崎のことであり、元々は中城の久場に学校があった。現在中城モールがあるあたりだ。

 クバサキハイスクールと北中城高校は国籍が違えども同村内にある高校同士で、「琉米高校生友好親善バスケットボール大会」などのスポーツ交流が毎年行われている。

 北中城高校といえば、県内からもっとも多くのプロバスケットボール選手を輩出している名門校だ。1994年にはインターハイ準優勝を果たしている。北中城中学校も2004年に全国中学校バスケットボール大会で優勝を果たした。これらの著しい成績に関しては、親善交流が影響していると考えてもいいかもしれない。

 ますます発展が見込まれる北中城村、そしてライカムエリア。これからの成長も楽しみである。

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