那覇に新劇場オープン!「なはーと」に行ってみた

 

 舞台間口は6間、奥行は5間(10.86×9.05m)。コンパクトなアンサンブルコンサートにも向いていそうな大きさです。この日は舞台に反射板が台形に設置されていましたが、直角に設置もできるとのこと。反射板を収納して袖幕も設置できるので、演劇や講演会、一般的な催し物にも幅広く使えます。

 客席は可動式で、従来の1列目より更に前へ増設し収容人数を増やすことも可能で、また客席を収納して平土間形式にすれば400名まで収容できるそうです。様々な上演形式が楽しめると、公演ジャンルも広がりそうですね。

大スタジオは14日まで無料展示開催中

緞帳の無い舞台で演出に幅

 なはーとには他にもスタジオや練習室を備えていますが、この日は展覧会を催している大スタジオ以外公開されていませんでした。使用する側としては、楽屋や搬入口もどうなっているのか、気になるところでした。いつか使わせて頂く時が楽しみです。

共通ロビーから練習室(正面奥2階)の様子が分かる

 大劇場と小劇場に共通しているのは、緞帳が無い点。劇場の顔ともいえる緞帳幕が両方無いのは少し淋しい気持ちもあるかもしれませんが、舞台と客席を区切る大きな幕が無いということは、逆にフレキシブルな演出が出来るという事にも繋がります。今後どんな公演が開催されるのか、期待が高まります。

 さてそのこけら落としシリーズ公演は、2022年3月まで実施されます。

■こけら落としシリーズ公演スケジュール

12月15日〜翌3月27日 ロビーコンサート「みんなのクラシック!」
12月〜翌3月 クラシック音楽のロビーコンサート

12月4日 地域文化芸能公演「TSUNAGU.V」
12月4日~翌2月20日 塩田千春氏インスタレーション「いのちのかたち」
12月12日 「三番叟」と「唐人相撲〜なはーと編〜」(完売)

2022年1月4日~1月12日「りっかりっか*フェスタ2021」

2月4日〜6日 新作演劇公演「Light house」 マームとジプシー 

3月13日 「宮古・八重山・琉球の芸能」 
3月21日 琉球交響楽団定期演奏会
3月26日 8mmフィルムの映像事業(仮)

■市民公募「こけら落としシリーズ冠事業」

1月30日 「見る 聞く 感じる 琉球芸能の世界」
2月20日 「緑間玲貴 沖縄公演  トコイリヤRYOKI to AI vol.8」
2月27日 御座楽演奏会「よみがえる御城(うぐしく)の調べ」
2月27日 「新・交響詩あけもどろ」コンサート
3月12・13日 「子どものためのバレエコンサートvol.12  Under the sea」

(詳細はなはーとホームページをご確認ください)

 県内には国立劇場おきなわをはじめ多数の劇場・ホールが存在しますが、なはーとがどんな自主事業で独自性を打ち出していくのか、これからとても楽しみです。那覇市民だけでなく多くの県民に長く親しまれる場所になってくれたらいいですね。

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