那覇に新劇場オープン!「なはーと」に行ってみた
- 2021/11/9
- エンタメ・スポーツ
客席は1階989席、2階186席、3階419席の合計1594席。何故こんなに客席が沢山必要なのかというと、たとえば市主催の式典などを開催する場合、30万人超の人口を小さなホールではカバーできないからと理由を聞いたことがあります。
本舞台から左右に張り出しているエプロン舞台は、那覇市民会館を思い起こさせます。この日は舞台に上がる事はできなかったのですが、平面図で確認すると、舞台は間口11間(左右の幅19.9m)奥行10間(18.1m)とかなり広いようです。バトンの数も多いので様々な催し物が出来そうですが、残念なのは舞台袖が狭そうだという点。旧那覇市民会館より敷地面積が狭い分、舞台袖まで確保するのは難しいのかもしれません。大掛かりな仕掛けの歌舞伎やオペラは厳しい条件になりそうです。
最前列まで行ってみると、座席の美しさに目を惹かれます。たいていのホールは座面が均一ですが、大劇場は1席ずつ微妙に異なっており、美しいグラデーションを生み出しています。
そして天井も水色を基調としたモザイク画。客席が海中で、見上げると海面が見える…というイメージで配置されたそうです。
大劇場には2階席、3階席があります。臨場感や迫力を感じられる1階とは異なり、2階は舞台全体を見渡したい人におすすめしたい客席です。
3階はかなり天井に近く、舞台を下に覗きこむ形になり、傾斜も急になっているので、足の悪いご年配や高い所が苦手な人は1階が良いかと思います。(個人的にはキャットウォークという裏方専用通路が目の前に在るので、一度座って裏方の仕事も見ながらマニアックに舞台を楽しんでみたいと思える場所でした)
なお、2階や3階に行くには数分かかりますので、余裕を持って来場した方がよさそうです。
小劇場は目線の高さの迫力舞台!
つづいて小劇場です。入口は1階の西口から入ってすぐ左側です。
受付から廊下を進んでいくと、客席の最前列に出ます。大劇場では最後列から入場するので、対照的な動線です。
まず目に飛び込んでくるのは、249席の黄色い座席。座面は首里織という伝統的な織物があしらわれています。演劇の劇場によくあるブラックボックスタイプで壁が黒いので、黄色とのコントラストが非常に映えます。舞台は首里城の建屋を模した弁柄色。首里城の雰囲気を味わうことができる空間になっています。
1階席は183席(車椅子スペース2席)、2階席は76席。1列目は舞台との距離も近く、目線の高さに舞台があるので、かなり迫力のあるステージが楽しめそうです。一方、最後列は傾斜が高いので、階段を昇るのは年輩の方は注意が必要かもしれませんので、もし後ろの方の列に座る予定の方は、エレベーターで2階に上がった方がスムーズです。
4列目から高さが1段上がっていますが足元に柵などは無く、4列目に座る場合は終演後に座席の前から降りて足を踏み外す可能性があるので、多少面倒でも階段から降りるのをおすすめします。