興南センバツへ前進 前原は涙を夏の糧に  高校野球秋季九州大会

 

(画像はイメージ)

 11月6日から始まった高校野球の九州大会。来春の甲子園センバツ大会への出場権がかかる。本来は沖縄県での開催だったが、新型コロナの感染状況による判断で鹿児島県で開かれている。8県の代表16校がセンバツ出場の目安となるベスト4以上を目標にしのぎを削る。沖縄の代表である秋季県大会1位の興南と2位前原の2校はそれぞれ初戦を終えた。

興南 初戦を5-0で突破

 大会初日(6日)は雨。コンディションの良くない中、鹿児島市鴨池公園野球場で宮崎2位の日章学園と対戦した興南。各県の1位代表校は、初戦で他県の1位と当たることはないというアドバンテージがあるが、力あるチームが顔を揃える九州の舞台で興南に油断はなかった。

 県大会でも好投を重ねチームを11年ぶりの秋制覇に導いた1年生左腕の背番号10平山航多投手が、本来のエースをケガで欠いた興南投手陣の柱として9回5安打8奪三振の完封。キレのあるスライダーは幾度となく相手打線のバットを空回りさせた。雨でぬかるんだマウンドでも投げ方や足の着地を修正しての好投はさらに期待が増す。

 打線は4番の盛島稜大選手がソロ本塁打を含む2安打2打点をはじめ、狙い球を絞ってボールを引きつけ逆方向へはじき返すバッティングと徹底したチーム打撃で9安打。さらに相手エラーを得点に結びつける走塁も光っての5点だった。高い投打のバランスは今回の九州でも十分に勝ち抜ける力がある。

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前原 優勝候補相手に健闘も涙

 大会2日目(7日)に登場した前原は、沖縄が祖国復帰した1972年以来の秋季九州大会出場となった。ちなみに72年当時の同大会では準々決勝で敗れたが、試合内容や地域性が考慮されセンバツ出場を果たしていた。

 現チームは県大会で1回戦から準決勝まで5試合連続コールド勝ち。(得点63失点14)。糸満やKBC未来などにも打ち勝った打線が持ち味だ。元気ある選手が揃う活気あふれるチームは、今大会の優勝候補で甲子園常連校の明豊(大分1位)の胸を借りた。

 目取眞悠月選手、島袋優太選手がホームランを放ち4点を奪ったが、登板した2投手が被安打12、与四死球10と強豪を前に力を発揮できなかった。また守備の乱れが失点に繋がる場面があった。新里紹舜主将は出発前の壮行会で「緊張すると思うが楽しんできたい」と語った。大舞台での悔しさを糧に楽しんでプレーできる夏を目指してほしい。

興南の相手は離島勢初の優勝校

 ベスト8が出そろい、9日にベスト4を決める準々決勝、11日に準決勝、12日に決勝が行われる予定だ。興南の相手は奄美大島の公立校、大島高校(鹿児島1位)だ。秋の鹿児島大会で、1点差やサヨナラゲームを重ねて離島勢初の優勝を果たし、九州大会1回戦も引き分け再試合の末、大分舞鶴(大分2位)に3-2で競り勝った。実績は興南に分があるが、勢いや注目度は大島にある。一戦勝負のトーナメント戦、どちらに軍配が上がり、センバツを手繰り寄せるベスト4入りを果たすか注目だ。

☆沖縄県高野連HP(鹿児島県高野連ページへリンク)
http://www.kouyaren-okinawa.jp/

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吉田鉄太郎

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読谷村出身。県外放送局勤務後、帰郷しFM沖縄・FMよみたん情報番組パーソナリティー、RBCスポーツキャスターなどを経て、現在はQAB報道部にてスポーツを中心に記者業務に携わる。ヴォーカリストの妻とバトントワリングに励む娘と元気に楽しい3人暮らし。

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