和漢薬膳師芸人・さーきーの医食同源!⑥味の「木火土金水」
- 2021/10/1
- 食・観光
三杯酢で説明!
では、お酢と砂糖で作る「三杯酢」を例にご説明しましょう!
三杯酢に使われているお酢=酸味には「引き締める」作用があり、砂糖=甘味には「緩める」作用があります。つまりこの二つの味は互いの働きを抑え合う関係にあります。
お酢だけ飲むと、必要以上に引き締めたり、胃の粘膜を刺激したりしますが、砂糖を加えることによって胃に優しく美味しい組み合わせとなります。
普段何気なく食べている「三杯酢」。なんとも上手いことできているんですねぇ。これも先人たちの知恵なのか、はたまた偶然の産物なのか…。真相は闇の中!(?)
三杯酢には薬膳的な効果が期待できます。
まず「酢」には「血を綺麗にして流す作用」「血行不良による冷えやのぼせの改善」などの作用があります。
「砂糖」の作用には、黒砂糖の場合「体を温め、冷えを改善する」「食欲不振の改善」などが、氷砂糖の場合「体を冷やし、熱やのぼせの改善」「肺を潤し咳を抑える」などがあります。
同じ砂糖でも作用が全く異なるので、食欲不振を改善したいのであれば「お酢」と「黒糖」で、熱を持った風邪にアプローチをかけたいのであれば「お酢」と「氷砂糖」で体を冷やすといったように、自分や家族の体質、体調を見ながら上手に使い分けていきましょう!
ポケモン方式で覚えよう!
さぁ、今回は薬膳を作るうえで大切な考え方「五行説」「五味」を紹介しました!
五行に基づいた味の性質をお話しましたが、正直言って分かりずらいですよね!?分かりにくい五味の属性や作用。全てかっちり覚えるのは大変だけど、覚えた方が為になる!ってことで、私はこの分かりにくい五行をポケットモンスター風にして覚えました。
木属性のポケモンは酸味タイプで血液浄化の技を発動し、土属性で甘味タイプのポケモンに強い!みたいな感じで。
五味をカードゲームにしても面白いかもしれないですね!作ろうかしら!?(笑)
毎日の献立に悩んでいる方も、五味の仕組みを覚えちゃえば健康的で美味しい薬膳料理が作れちゃうかも!体にも味覚にも美味しい薬膳を作って健康生活を送りましょう!それではまた次回!