「県民の期待応えて」 玉城知事、県庁で年頭訓示
- 2021/1/4
- 政治
玉城デニー知事は4日、2021年の仕事始めにあたり、庁内放送を通じて職員への年頭訓示を行い、「県民全体の奉仕者としての責務を心掛け、誰一人取り残さない社会を実現するために、県民の期待に応えていただきたい」と呼び掛けた。仕事だけでなく、健康管理やワークライフバランスを心掛け、喜びを感じられる充実した一年とすることも求めた。
年頭訓示では、自身について「就任から2年と3カ月が経過し、あらためて県民の皆さんの期待や、県政を預かる重責に身の引き締まる思いがしている。今後も県政運営にまい進する決意を、この新年に新たにした」とした上で「健康と笑顔をキーワードに、体調維持を心掛けながら、しっかりと職務にまい進していく」とした。
また、「新型コロナウイルスの影響で、沖縄の社会経済、県民生活は極めて厳しい状況が続いている。県民の健康と命を守るための感染防止対策の徹底、医療体制の確保、経済対策や県民の生活支援を行うことにより、事業活動の継続や雇用の維持、厳しい状況下においても社会におけるセーフティーネットが維持できるよう全力で取り組む」と強調した。
さらに、「新型コロナで社会情勢が大きく変化したが、中・長期的な振興発展に向け、アジアのダイナミズムを取り込み、経済全体を活性化させるとともに、沖縄らしい優しい社会を構築し、安定的に発展する好循環を作り上げるため、沖縄の可能性を存分に引き出し、誇りある豊かな沖縄の実現に向け、新たな振興計画の策定に向けた取り組みを加速させていく」との考えを示した。
このほか、全庁的なSDGsの取り組みも推進して企業・団体とのパートナーシップを促進し、全県的な取り組みにつなげていくとした。復帰50周年の節目にスタートする新たな沖縄振興計画については、「SDGsの理念などを反映し、新時代・沖縄を展望しうる計画となるよう、県民の皆さんの声を聞きながら検討を進めていく」とした。
また、昨年を振り返りつつ、首里城復興について「県民の皆さん、国内外の皆さんから首里城への思い、激励の言葉、多額のご支援を頂いた。今後も琉球王国の象徴であり、われわれのアイデンティティの姿とも言える、歴史と文化に彩られた首里城の一日も早い復旧復興に全力で取り組んでいく」と述べた。
(記事・写真 宮古毎日新聞)