新型コロナ 104日ぶりに新規感染70人越え
- 2020/11/27
- 新型コロナ・医療
県は26日、新型コロナウイルスで、県関係で10歳未満から90代の男女74人について新規感染を確認したと発表した。県内での新規感染者が70人を超えるのは、8月14日(105人)以来、104日ぶり。
3月と7月の連休後、沖縄県内では新型コロナの感染が拡大している。県は、今回の連休後も感染が拡大することを警戒しており、12月11日までの期間、職場での会合や会食、家庭内での集中的な感染対策を呼び掛けている。
26日、県庁で会見した保健医療部の糸数公保健衛生統括監は、3連休の影響について「(新規感染者は)連休前の発症日が多い。検査機関が休みで溜まっていた分が出てきたのではないか。3連休の影響は、明日以降に出てくると思う。今後の状況を注視していきたい」と述べた。同席した県立中部病院の高山義浩医師は、「発症まで5日程度かかるので、今週末ぐらいから3連休の影響が見えてくる可能性がある」との考えを示した。
新たに確認された74人の居住地の内訳は、那覇市が20人と最も多く、次いで浦添市と宜野湾市が11人、南部保健所管内と中部保健所管内、沖縄市が各7人、うるま市が4人、豊見城市と糸満市が各2人、宮古島市と名護市、北部保健所管内が各1人。
県の警戒レベル判断7指標では、直近1週間の新規感染者数(247人)と療養者数(351人)が第4段階「感染蔓延期」、新規PCR検査の陽性率(3.9%)と病床占有率(67.6%)が第3段階の「感染流行期」などとなっている。
直近1週間(19~25日)当たりの感染者数(人口10万人当たり)は、沖縄は15.51人で全国4位。1位は北海道の31.45人で、2位大阪府(27.46人)、3位東京都(20.65人)だった。
このほか、高山医師らは同日、10~11月に県立中部病院で救急受診して血液を採取された患者について、新型コロナに感染したことがあるかを判定する抗体検査を行ったところ、これまでに感染していた割合は0.3%だったことも発表した。京都大学の水本憲治特定助教は「ほとんどの方は免疫を獲得していないといえる。(今後の)大規模流行の素地は残っている」と述べた。
米軍関係は同日、新たに16人(キャンプ・ハンセン10人、普天間基地、キャンプ・キンザー各3人)の感染が確認された。いずれも入国後の検疫期間を経ての検査で陽性が判明し、基地内の人との接触はないという。
(記事・写真 宮古毎日新聞)