キングス、河村勇輝率いる横浜BCに1勝1敗 今季初黒星も1日で攻守修正
- 2023/10/23
- エンタメ・スポーツ
プロバスケットボールBリーグ1部西地区の琉球ゴールデンキングスは21、22の両日、神奈川県の横浜国際プールで中地区の横浜ビー・コルセアーズと今季第5戦、第6戦を行った。初日は66ー89で完敗して今季初黒星を喫したものの、2日目は攻守に課題を修正して88ー70で勝利。通算成績を5勝1敗とし、西地区5位に付けている。
ターンオーバーからの失点14点減らす
開幕から全ての試合がアウェーゲームなことに加え、18日には東アジアスーパーリーグ(EASL)の今シーズン開幕戦もあって厳しいスケジュールとなっているキングス。選手たちの疲労もあってか、横浜BCとの1戦目は動きに精彩を欠いた。ターンオーバー数は相手が「4」だったのに対し、キングスは「16」。追い上げようとするタイミングでパスミスをするなどし、最後まで流れを引き寄せることはできなかった。
ターンオーバーの多さは今シーズンを通しての課題だが、それ以上に問題を露呈したのはディフェンスだ。高い位置でターンオーバーをしてからの守備への切り替えが遅く、日本代表ポイントガードの河村勇輝を要する横浜BCの強みである速攻を度々許した。「ターンオーバーからの得点」はキングスがわずか2点だったのに対し、横浜BCは24点に上った。
初戦終了後、岸本隆一は「スケジュールがタフなことは間違いなく、精神的な部分でも影響していないとは言えないとは思いますが、全員が言い訳をできないことも自覚している。ディフェンスからというところにもう一度立ち返りたいと思います」と修正を誓った。
迎えた2戦目。キングスはコンディション不良でヴィック・ローと田代直希主将を欠く厳しい状況にも関わらず、序盤から激しいディフェンスを仕掛けて主導権を握った。今村佳太がルーズボールに飛び込んだり、粘り強い守備で24秒バイオレーションを奪ったりして流れを渡さない。
オフェンスでは持ち味のボールムーブが復活し、フリーの場面を演出して高確率でシュートを決めた。アシスト数は相手を13本上回る21本に達し、オフェンスの終わり方が改善したことで速攻で失点する場面が減り、横浜BCの「ターンオーバーからの得点」を前日より14点少ない10点に抑えた。
21得点の今村「やるべきことに立ち返れた」
2戦目で3P3本成功を含む11得点を挙げた松脇圭志は「今日の試合はチームとしてやるべきことを徹底できたと思います。個人としてはオフシーズンにシューティングとスキルトレーニングに励んだので、自信を持ってシュートを打つことができています。今日の試合は良いタイミングでシュートを決めることができてよかったです」と振り返った。
いずれもチームトップの21得点、5アシストでチームをけん引した今村は「自分たちがチームとしてやるべきことに立ち返ることができた試合でした。今日は試合のスタートから出場したので、率先してエナジーを出して良い流れを作れるように意識して、全員でボールを回してディフェンスの強度も高く試合に臨むことができて良い結果に繋がったと思います」と勝因を語った。