キングスU18、強豪揃いの大会で3位 劇的スリー連発の平良南海輝がMIP
- 2023/2/6
- エンタメ・スポーツ
Bリーグの「U18インターナショナルカップ2023」の代替大会が2月3~5日、東京の国立代々木競技場第二体育館で行われ、琉球ゴールデンキングスのユースチームであるキングスU18が3位に入った。予選リーグの第2試合と、3位決定戦の最終盤で2度にわたり値千金のスリーポイントを沈めた平良南海輝(たいら・なみき/オキナワインターナショナルスクール高等部1年)が、大会を通じて活躍した選手6人に贈られる個人表彰(MIP)を受けた。
優勝はレバンガ北海道U18。世代別日本代表で活躍する内藤輝悠を擁し、本年度に行われたBリーグの「U18チャンピオンシップ」、「U18エリート6リーグ」を含め3冠を達成した。
優勝したレバンガ北海道U18から金星
インターナショナルカップは昨年行われたエリート6リーグにおけるキングスなど上位4チーム、その他のチームからの選抜チーム、リーグ推薦チームの計6チームで行った。当初は世界に通用する選手の育成に向け、Bリーグ4チームと海外の2チームで実施する予定だったが、今回はコロナ禍で海外からの招聘を断念し、国内チームのみで開催した。
6チームが3チームずつに別れて予選リーグを行い、キングスは初戦のTokyo Samurai戦を79-80で惜敗。しかし、続いて対戦した今大会優勝チームの北海道U18戦で意地を見せる。
69-72で迎えた第4クオーター(Q)最終盤、スリーポイントラインからゆうに1m以上離れた右サイドでボールを受けた平良がすかさずシュート。試合終了のブザーと同時にボールがゴールに吸い込まれ、延長へ。勢いに乗ったキングスはオーバータイムで着実に加点し、89-81で金星を飾った。
サンロッカーズ渋谷U18に雪辱
U18選抜と対戦した決勝トーナメント準決勝は66-73で敗退したが、エリート6で敗れたサンロッカーズ渋谷U18とぶつかった3位決定戦でまたも平良がチームを救う。58-58の同点で迎えた第4Q残り7.8秒でボールを持つと、終了間際に左45度から放ったスリーが残り0.3秒でヒット。61-58で劇的な勝利を収めた。
この試合は、1月にあったBリーグU18オールスターゲームに選ばれた須藤春輝主将や佐取龍之介ら主力を欠く中、平良が19得点、アイザイア・ロペスが18得点、宜保隼弥が11得点と各選手が躍動した。
平良「チームを引っ張る気持ちで」
殊勲の活躍を見せた平良は「須藤選手や佐取選手が試合に出られない中で自分がチームを引っ張る気持ちでやらないといけないと思い、強い気持ちでプレーしました。19得点という結果につながって勝利に貢献できてよかったと思います。3位になれたことはチームとしても個人としても嬉しい結果でした」と喜びを語った。
与那嶺翼ヘッドコーチは「今大会がU18にとって今年度最後の大会となり、集大成と位置付け、勝負にこだわり続けようと挑みました。チーム全員が各々の役割を遂行し、チームの総合力を発揮できたことが最大の収穫だったと感じています。一方で、勝負の厳しさを痛感させられた大会にもなりました。チームの成長をさらに加速させられるように取り組んでいきたいと思います」とコメントした。