東浜巨、與座海人、リチャード… 少年野球の子どもにプロの極意伝授
- 2023/1/8
- エンタメ・スポーツ
一流選手との触れ合いを通して子ども達に夢を持ってもらおうと、プロ野球の福岡ソフトバンクホークスの東浜巨投手や埼玉西武ライオンズの與座海人投手ら沖縄出身の選手が直接指導する野球教室2022(株式会社KJC、北谷地域振興センター共催)が昨年12月29日、北谷町のAgreスタジアム北谷で開かれた。北谷町とうるま市の少年野球チームに所属する小学6年生約120人が参加し、目を輝かせながらプロの極意を学んだ。
バッティングで細やかな指導
県出身のプロ選手では東浜投手と與座投手のほか、ソフトバンクのリチャード内野手、勝連大稀内野手、北海道日本ハムファイターズの上原健太投手の計5人が参加。各選手が投球、打撃、守備の3部門に分かれ、子どもたちにアドバイスを送った。
2022年シーズン、ウエスタン・リーグで最多本塁打賞(29本)と最多打点者賞(84点)を獲得したリチャード内野手はバッティングのコツを伝授。バットを振る際の体の回し方や腕の使い方を細かく伝え、「試合では何も考えないで打てるように、練習はいろんな打ち方を試した方がいい。リラックスして」などと話し、時折柔らかい表情も交えながら指導した。
「どうすれば背高くなるの?」質問コーナーで珍回答も
東浜投手と上原投手が担当したピッチャー教室では子ども達が順番に投げている様子を2人が側で見守り、その都度体や腕の使い方をアドバイスした。終了後には、両投手を交えて円をつくり質問コーナーが設けられた。
「どうやったら身長が高くなるんですか?」と聞かれた191cmの上原投手は「めちゃくちゃ食べて、めちゃくちゃ寝る。あと、どっかにぶら下がってたらいい」と冗談混じりに回答。「新庄監督は厳しいですか?」との質問には「厳しいけど、怖くはない。楽しい人。目立つから、みんなも新庄監督のこと知ってるさ。それはいいことでもある。目指せ『BIG BOSS』」と話し、笑いを誘った。
得意な球種については東浜投手がシンカー、上原投手がチェンジアップと答え、続けて参加した子どもの1人が「オレ、フォーク!」とアピールすると、東浜投手が肘の故障を心配して「あんま(フォークは)投げんでよー」と気遣っていた。
昨シーズン、沖縄県出身選手では初めての快挙で、史上84人目となるノーヒットノーランを達成した東浜投手は取材に対し「沖縄の子たちは県外に比べておとなしい印象だけど、能力が高い子は多いです。ちゃんと目標を達成する強い気持ちを持ってほしいです」とエール。来シーズンの目標を聞かれると「22年に優勝できなかった悔しさを持って23年に入っていくので、笑って終われるシーズンにしたいです」と意気込みを語った。