沖縄国際映画祭“お〜きな祭”潜入レポ 女優・柴田千紘の沖縄巡り

 
カメラもないし記者感ゼロ ただの観光客

 はいたい!

 すっかり夏が来たようなこの週末の4月16、17日に「第14回沖縄国際映画祭」が開催されました。私は20歳そこそこの頃から北海道/夕張、オランダ/ロッテルダム、韓国/全州、イタリア/ウディネ、ドイツ/ハンブルグ、香港、多摩、奈良…など国内外の映画祭に遊びに行きましたが、このおーきな祭にはまだ参加したことがなくて、ずっと行きたいと思っていたので沖縄滞在中に開催されると知ってわくわくしていました!

 知らない国の映画館で自分が出演してる映画を観客の皆さんと観て反応を楽しんだり、舞台挨拶で大きな歓声を聞いたりするのも勿論楽しくて特別な体験だし、自分の作品が出てない映画祭でも映画が好きな人達との交流とお酒三昧するのが好きだし、日本の映画館で上映されない作品に出会えるのも嬉しいし、映画祭、大好きなんです。

 が、コロナ禍で普段参加している映画祭もオンラインになったり中止になったりと、なかなか映画祭自体を味わえていませんでした。なので久しぶりの大きな映画祭。そして今回、沖縄国際映画祭ではレッドカーペットも3年ぶりに復活!

 暑い中皆さんマスク着用だったり、俳優さん監督さんも期間中に堂々とお酒飲んで騒げるまでにはまだもう少しかかりそうですが、沢山の人がコロナ対策万全で集まって、賑やかで楽しいレッドカーペットに私も記者として参加することができました。

 レッドカーペットの前日、桜坂劇場にパンフレットを貰いにいくと、その時ちょうど上映中だった映画がなんと友人國武綾の監督作品『夫とちょっと離れて島暮らし』舞台挨拶で本人も登壇すると書いてあったので鑑賞して客席で待つことに。

 沖縄に来ていることを全然知らなかったので久しぶりの再会にテンション高まって舞台挨拶で國武ちゃんが現れると入学式の母ちゃんのように写真を撮りまくりました。

『夫とちょっと離れて島暮らし』は奄美大島の加計呂麻島・西阿室に期間限定で移住したイラストレーターちゃずさんに密着したドキュメンタリー映画。エネルギーむんむんの大自然、のどかな島の音、日差し、ちゃずさんの色彩…。

 島の時間をそのまま感じられるような作品で、私としては國武ちゃんが監督したというのが興味深すぎて「ここをこんなふうに繋げられるんだー」とか「飽きない長さで展開してるなー」とか「ナレーションの國武ちゃんの声めっちゃ宮崎あおいさんだなー」とかあれこれ思っている間に終わってしまいました。

 普段は彼女も俳優で、もう10年近く前に『恋の渦』という作品で私達は共演しています。『恋の渦』も桜坂劇場で上映してもらったことがあって、共演者と久しぶりの再会もまた桜坂劇場。今は國武ちゃんも奄美大島に移住して生活してるらしくて、そのせいなのかすごくさっぱりした良い気を纏って登壇して、マスクしていても綺麗になった!と思いました。

 初監督作品が長編映画ってすごい。

 ちゃずさんは、映画の中ではワイルドな生活をする逞しいかんじも映っているんだけど、直接お会いすると雰囲気が柔らかくて女性らしい、可愛らしい方だと思いました。ちゃずさんの絵のポストカードも貰ってしまった!かわいい!

 こちらの映画、20日までコザのシアタードーナツで上映中なので間に合う方は。奄美移住を考えてる人がいたら必見です。

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