コロナ警戒レベル「感染拡大初期」に引き上げ 沖縄県

 
会見で発言する玉城デニー知事=22日、沖縄県庁

 沖縄県は22日、新型コロナウイルスの新規陽性者数が増加傾向にあるなどとして、警戒レベルを「感染拡大初期」のレベル2に引き上げた。同日、玉城デニー知事は県庁で会見し、早期のワクチン接種を呼び掛けたほか「年末年始は冬休みなども重なって人の移動が活発化する。密接、密集、密閉を避け、こまめな換気や場面に応じたマスクの着脱など感染対策の徹底を心掛けてほしい」と強調した。

 県内で直近1週間の新規陽性者数(人口10万人当たり)は、全国で最も低い314.95人。ただ、同数値が今月初旬に200人程度だったことを考えると、県内での新規陽性者数は増加傾向といえる。コロナ対応の病床使用率も14日にレベル2の目安となる30%を超えた。

 過去2年間は年末年始に感染拡大が発生しており、県は警戒を強めている。玉城知事は「会食の際は、できるだけ大人数や長時間の集まりは控えてほしい。屋内や会話をする場面ではマスクを着用し、できるだけ検査による陰性確認なども行ってほしい」と語った。

 症状がある小中高校生と、その同居家族を対象に抗原検査キットを配布してきた「RADECO」を、有症状の未就学児向けにも拡大したことも明らかにし、「感染に不安がある際に、ぜひ活用してほしい」と促した。

 県は、コロナ対応の病床使用率が50%を超えるなどした場合は、警戒レベルを「医療負荷増大期」のレベル3に引き上げる方針。その際は、医療ひっ迫防止対策強化宣言を行い、県民や事業者に対して協力要請を行うとしている。

(記事・写真 宮古毎日新聞)


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