「リトル沖縄」大阪市大正区を街ブラ“国内版沖縄移民”を考える

 

 ことし10月には「世界のウチナーンチュ大会」が1年間の延期の末に開かれるとのことで、コロナ禍での規模縮小開催ではありますが、沖縄移民について考えさせられる機会が増えてきました。戦前戦後に沖縄からたくさんの人がハワイ、北米、遠くは南米などに生活の地を移し、その子や孫たちも移民先社会に馴染みながらも、はたまた沖縄文化を継承しながら暮らしているわけです。

 そこで改めて考えたいのは「国内移民」。ライトに言えば「引っ越し」なんですが、海を渡って居を移すという点では「移民」とも言えそうです。今回は、沖縄県出身者がやその子孫が多く住む大阪市大正区を歩いてきました。

金城さん、羽地さん、福里さん

 大阪市の南西部、海に面する場所にある大正区は、人口約6万人で、大阪市24区内で最小。沖縄県で言うと糸満市ぐらいです。面積は南風原町ぐらいの広さで、人口密度は浦添市ぐらいとのことです。あくまで一説ですが、大正区民の4人に1人が沖縄県出身者や子孫とも言われています。

 今回の目的地は、平尾本通商店街。通称「サンクス平尾」と呼ばれているところです。この商店街のある平尾地区こそが「リトル沖縄」と呼ばれている場所だそう。

 大正区には鉄道駅が、区の北端にある「大正駅」しかありません。JRと大阪メトロが乗り入れています。そこから大阪シティバスに乗って、最寄りの「平尾」というバス停に行きます。

方向は南向けに。バスの案内表示は分かりやすいのでどのバスに乗れば「平尾」に着くかはすぐ分かります。

 大正通(府道173号)を南下していきます。府道といっても片側3車線の大きな道です。15分間程度経ったころでしょうか。平尾に着きました。

バス停「平尾」
次ページ:

1

2 3 4

関連記事

おすすめ記事

  1.  サッカーJ3のFC琉球が、第2次金鍾成(キン・ジョンソン)監督体制下の初陣を白星で飾った…
  2. 今季から琉球ゴールデンキングスに加入したアレックス・カーク(左から2人目)やヴィック・ローら=16…
  3.  FC琉球の監督が、また代わった。  サッカーJ3で20チーム中18位に沈む琉球は1…
  4. 戦前に首里城正殿前に設置されていたバスケットボールゴールを再現した首里高校の生徒ら=8月27日、那…
  5.  8月12日、浦添市のアイム・ユニバースてだこホール市民交流室は熱気が渦巻いていた。ステー…
宮古毎日新聞

特集記事

  1. 再びFC琉球の指揮を執ることになり、トレーニング中に選手たちに指示を送る金鍾成監督=19日、東風平…
  2. ヴィック・ロー(中央)の入団会見で記念撮影に応じる琉球ゴールデンキングスの(左から)安永淳一GM、…
  3. 沖縄県庁  沖縄県は、地域の緊張を和らげようと、4月から「地域外交室」を設置し、照屋義実副知…
ページ上部へ戻る ページ下部へ移動 ホームへ戻る 前の記事へ 次の記事へ