沖縄県の玉城知事が公務復帰 議事遅れを県議会議長らに陳謝
- 2022/7/8
- 政治
新型コロナウイルスのPCR検査で陽性となっていた沖縄県の玉城デニー知事が8日、療養期間を終えて公務に復帰した。玉城知事は同日、県議会の赤嶺昇議長らに対して、自身の感染により議事日程に遅れが生じたことを陳謝した。
玉城知事は6月28日に陽性が判明。同27日午後7時半ごろには、県議会本会議の休憩中に自身が濃厚接触者に該当する可能性があると知りながら、その後も40~50分間にわたり本会議に出席したことを、赤嶺議長が批判していた。
8日の会談で、玉城知事は「保健所から療養解除の連絡をいただき、今日から公務に復帰することになりました。療養期間中も、体調の具合をみながら、リモートなどで事務調整などは行わせていただいたが、これからも自分の健康に留意してコロナ対策に取り組んでいく姿勢を示しつつ、議会にも真摯に臨んでいきたい思う。この度は、まことに申し訳ありませんでした」と述べた。
県は、玉城知事の感染経路を親族からと判断。また、玉城知事が本会議出席を継続したことについては、当時の玉城知事には特に症状がなく、この親族が同居家族ではないことから議事日程を優先したとしている。
この点について、赤嶺議長は「議事日程を優先すべきかどうかは、議長に当然報告してもらい、議長が決定すべき事項と考えている。越権行為に値するのではないか」と述べ、県当局に改めて回答を求める意向を示した。
(記事・写真 宮古毎日新聞)