沖縄-韓国&台湾線販売再開 ソウル市民「めっちゃうれしい」

 

 岸田文雄首相が26日、6月10日から訪日外国人観光客の受け入れと、6月中の那覇空港国際線発着を再開すると表明した。これを受け、海外在住の沖縄県出身者や県内の留学関係者などから歓迎の声が上がっている。当面の間は添乗員付きのパッケージツアーに受け入れを限定するが、インバウンド観光客が今後沖縄に戻ってくる大きな足掛かりとも言え、コロナ前の“普通の往来”の実現に期待が高まる。関係者によると、沖縄には韓国と台湾がいち早く再就航すると見られている。

すでに国際線販売開始

 現時点で、日本国内で国際線が就航する空港は、便数の多い順に成田、羽田、関西、中部、福岡の5空港に限定されていたが、6月には那覇空港と新千歳空港も追加される方針だ。外務省は6月1日から、98の国と地域からの日本入国について検査や自宅待機などを免除する。

 台湾の航空会社は28日時点ですでに那覇行きの直行便を売り出し始めており、それぞれチャイナエアラインは8月1日、エバー航空は10月1日、タイガーエアーは10月30日以降の那覇-台北便の販売を開始している。韓国の航空会社もアシアナ航空が10月30日以降の那覇-ソウル便を販売している。

 那覇空港を第二拠点と位置付けるピーチアビエーションは今回の政府方針を受けて、この夏のめどに国際線の再開を目指していることを表明しており、那覇空港発着便の再開についても注目が集まる。

 大韓航空(韓国)の役員はことし3月に、沖縄県の照屋義実副知事を訪ね「夏ごろには沖縄路線が再開できることを期待して準備を進めたい」と表明していることも報じられている。

 コロナ禍以前、那覇空港には上海、北京、香港、台北、高雄、ソウル、釜山、バンコク、シンガポールなど、アジアの大都市をつなぐ便が多く乗り入れていた。

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