サッカーJ2のFC琉球、守備崩壊で逆転負け 東京Vに2ー5
- 2022/3/31
- エンタメ・スポーツ
サッカー明治安田生命J2の第7節が行われた30日、FC琉球は沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムで今季無敗の東京ヴェルディと対戦し、2ー5(前半2ー1、後半0-4)で敗れた。3連敗となり、1勝5敗1分けの勝ち点4で21位。入場者数は1254人。今季のホーム戦初勝利は叶わなかった。
前半で2点を先制した琉球だったが、前半終了間際に1点を失った。後半は相手の波状攻撃で守勢に回り、ミスも目立って2本のPKを与えるなど、大量4点を奪われた。次戦は4月3日午後2時から、神奈川県横浜市のニッパツ三ツ沢球技場で横浜FCと対戦する。
ボールプレッシャーが低下、連携乱れる
1点リードで迎えた後半。序盤こそ一進一退の攻防が続いたが、ゲームメーカーが両サイドに広がり、そこから崩してくる相手の猛攻に徐々に押し込まれていく。「ボールの出し手に対するプレッシャーをかけ切れず、後ろ(ディフェンダー陣)が苦しくなった。勝っているという気持ちもあって、ちょっと落ち着き過ぎてしまった」(MF富所悠)とボール保持者に対する寄せが遅くなり、主導権を握られた。
後半23分、東京VのMF新井瑞希が左サイドから右足で鋭いクロスを放り込むと、そのままゴールに吸い込まれ、同点に追い付かれた。琉球も左サイドからの攻撃を中心に突破を図るが、決定機はつくれず。すると40分、PKでついに逆転を許し、その後はGK田口潤人がバックパスの処理を誤ってオウンゴール、さらにPKで5点目も許した。
MF上里一将は開口一番、「整理することが多過ぎて、何と言っていいか分からない」と憮然とした表情で述べた。「コーナーからやられる前の、そこにいくまでの過程が問題。自分勝手なプレーが多い。ゲームの流れを読むとか、頭を使ってプレーできる選手がもっといてもいい」と厳しい言葉を続けつつ、次戦に向けての課題を指摘した。
前半の出来は「今年一番」
一方、前半は上里や富所、DF岡﨑亮平らがボールをコントロールし、テンポのいいパス回しで流れを掴んだ。相手のボール保持者に対する寄せも早く、回りの選手も連動して動き、リスクを抑えた守りができていた。
8分にはMF中野克哉からペナルティエリア内中央でパスを受けたFW草野侑己が技ありのループシュートで先制。36分にはMF清武功暉からのクロスを草野が胸で落とし、走り込んだFW野田隆之介が抑えの効いた右足のシュートでネットを揺らした。
富所は「前半は今年に入ってから一番いいゲームができた」と振り返る。「ボールの動かし方はやっていて楽しかったし、みんなそこを体感できていた。次に繋げたい」と大敗の中にも次節に向けた収穫を噛み締めた。