どれだけ知ってる? 沖縄の魔除けあれこれ

 
十五夜に「中秋の宴」が開催される首里城

 旧暦の8月15日(今年の新暦では9月21日)と言えば「中秋の名月」を楽しむ「十五夜」だ。
 例年であれば十五夜に近い週末には、満月の月明かりに照らされた首里城正殿にて、ユネスコ無形文化遺産に登録された「組踊」が披露され、琉球王朝時代へタイムスリップしたかのような「中秋の宴」が開催される。

 糸満では旧暦の8月15日に沖縄三大綱引きに数えられる糸満大綱引きが行われ、各地域自治体も旧暦に沿った豊年祭や8月踊り、月見行事などを行う。各家庭でも沖縄の月見団子にあたる「フチャギ(小豆をまぶした餅)」を食べたり、お月見を楽しんだりすることだろう。このように、沖縄の旧暦行事において十五夜は特別な夜だ。
 しかし、十五夜前の旧暦8月8日から11日(地域によっては15日あたりまで)にかけてはマジムン(悪霊)が出やすくなると言われており、この期間に悪霊退散で爆竹を鳴らす「ヨーカビー(八日の日の意、八日火や妖怪火説もあり)」、屋敷内に植物の葉で結界を張る「シバサシ」を行う地域もある。

 そこで今回は、沖縄独特の悪霊祓いと沖縄の魔除けアイテムについて取り上げてみよう。

人魂を見つけ悪霊退散

 沖縄では昔から、マジムンが出やすいとされるこの時期の夜、地域の高台に上がり集落の家々を見渡したという。時に人魂が上がる家があったからだ。人魂が上がった家では3年以内に死者が出ると言われ、万が一見つけた場合には、その家で爆竹を鳴らし悪霊退散を行った。
 現在でも旧暦8月8日のヨーカビーに爆竹を鳴らす習わしがあるのは、辺りを彷徨っている霊を退散させるための意味がある。

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