那覇と小禄に狭まれた「山下町」は歴史の宝庫だった

 
どこにでもある公園にも見えてしまうが貴重な化石が発掘されている

気軽に見学できる貴重な遺跡

 山下町には約3万2000年前の旧石器時代の遺跡「山下町第一洞穴遺跡」がある。遺跡からは日本最古とされる山下洞人の人骨や旧石器が発掘されており、日本人の起源を探る可能性を秘めた重要な遺跡と言われている。
 さぞ厳重に保存管理されているのかと思いきや、現在は遺跡を含めた敷地が住宅街の中の小さな公園となっている。

 誰でも気軽に見学でき、遊具などもいくつかあって少々拍子抜けしてしまうのだが、剥き出しになっている岩山などの存在感は確かに凄い。
 個人的にはもう少し注目されてもいいと思うのだが…。

蚊に由来する公園?

 山下町南側は、小高い丘陵に沿う形で小禄金城との境界がある。この丘(山)の下に位置しているということから「山下」という名称になっているのであろう。その立地の良さから、戦前には丘の上に気象台の観測塔も設置されていたという。

 現在は丘の上に「がじゃんびら公園」があるのだが、ここもかつては米軍基地「Naha Air Base」の一部であったのだ。がじゃんびら公園は夜景でも有名だ。しかし「がじゃんびら」とは一体どういう意味なのだろうか? 

 「ガジャン」は沖縄の言葉で「蚊」を意味し、「ビラ」は「坂」を意味する。直訳すると「蚊の坂」となる。

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