接種率全国最下位 加速に向けた沖縄県のワクチン対策は万全か

 

異物混入で相次ぐ中止

 8月26日、厚生労働省の発表でモデルナ製ワクチンの一部に異物が混入していたことが発覚。沖縄県は同日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンターでも計1480人が異物混入の恐れのあるワクチンを接種していたと明らかにし、その日に予定していた同センターでの大規模接種を中止する展開となった。翌27日からは替わりのモデルナ製ワクチンが確保できたとして宜野湾の接種は再開され、混乱は一部にとどまるかに思われた。

 しかし、28日には那覇市の県立武道館の大規模接種会場で、モデルナ製ワクチンの瓶に異物が混入しているのが実際に確認された。奇しくも、それは玉城知事が同会場での2回目の接種を終えた直後のことだったという。宜野湾に続き、県立武道館でも接種は中止に追い込まれた。

県立武道館に貼られた接種延期の案内 29日=那覇市

 接種率を加速させたい県にとって不運な出来事の連続ではあるが、国とも連携して不安を抱える県民に率直に答えるべき局面だろう。

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