沖尚高生、動物愛護に寄付 殺処分問題校内で訴え 学生団体FUTURE

 

 FUTUREの時永遥さんは「野良犬・猫が増えればふん尿被害につながる点を踏まえて話した。殺処分への同情だけじゃなく、自分のためでもあるとわかってもらえた」と振り返る。

 甲斐さんは「『同じ高校生なのに、行動力に勇気づけられた』と言われてうれしかった」といい「高校生が(勉強や部活以外でも)いろいろな活動をしてほしいという思いが同世代に伝わって嬉しかった」と話す。

企業に出向き、呼びかけ

 FUTUREは、街頭募金、ラジオ出演などの他、企業へのプレゼンを通して活動への理解や協力を求めてきた。企業から得たアドバイスを活かし、今月7月には、八重瀬町議員と協力してイベントを開催する予定だという。

動物愛護の会アベニールの石垣代表(左端)に募金活動で募った資金を寄付(同団体提供)

 甲斐さんは「動物好きの人や沖縄の企業をさらに巻き込めるような行動・活動を展開して、沖縄の保護動物問題を多くの人に知ってもらい、問題を解決できる一歩となるような団体にしていきたい」と目標を掲げている。

「保護動物問題を少しでもよくしたい」

 甲斐さんが団体を立ち上げたきっかけは、昨年、沖縄からアントレプレナーシップ(起業家精神)を身につけた次世代リーダーを育てる人財育成事業「琉球フロッグス」に第12期生として参加したことだ。

 この事業で行われたオンライン研修で、昔から動物に囲まれて育ってきた甲斐さんは、動物の殺処分問題に取り組んだ。「最初はただやってみよう」と取り込んだ課題だったが、調べていくうちに保護動物問題の深刻さに気づいたと話す。

次ページ:
1

2

3

関連記事

おすすめ記事

  1.  サッカーJ3のFC琉球が、第2次金鍾成(キン・ジョンソン)監督体制下の初陣を白星で飾った…
  2. 今季から琉球ゴールデンキングスに加入したアレックス・カーク(左から2人目)やヴィック・ローら=16…
  3.  FC琉球の監督が、また代わった。  サッカーJ3で20チーム中18位に沈む琉球は1…
  4. 戦前に首里城正殿前に設置されていたバスケットボールゴールを再現した首里高校の生徒ら=8月27日、那…
  5.  8月12日、浦添市のアイム・ユニバースてだこホール市民交流室は熱気が渦巻いていた。ステー…

特集記事

  1. 再びFC琉球の指揮を執ることになり、トレーニング中に選手たちに指示を送る金鍾成監督=19日、東風平…
  2. ヴィック・ロー(中央)の入団会見で記念撮影に応じる琉球ゴールデンキングスの(左から)安永淳一GM、…
  3. 沖縄県庁  沖縄県は、地域の緊張を和らげようと、4月から「地域外交室」を設置し、照屋義実副知…
ページ上部へ戻る ページ下部へ移動 ホームへ戻る 前の記事へ 次の記事へ