沖尚高生、動物愛護に寄付 殺処分問題校内で訴え 学生団体FUTURE

 

保護動物問題「見て見ぬふりが出来ないほど深刻化」

 沖縄県は、犬・猫の殺処分数で過去に全国ワースト1位になるほど、全国平均より高い。年々、その数は減少しているものの、人知れず失われている命が多くあるのが現状である。

 沖縄県動物愛護管理センターによると、2017年度に保護された猫は1254匹、うち殺処分された猫は1056匹で殺処分率は84.2%。行き場のない猫は、保護されて5~10日後には二酸化炭素ガス室での処分が行われ、何の罪もない命たちが、苦悶の中死んでいく。

  甲斐さんは「当たり前のように私たちは過ごしているのに、私たちと何も変わらない1つの命なのに」と現状に衝撃を受けた。

保護された子猫(同団体提供)

 猫は一般的に、年に3回妊娠し一度に平均4〜6匹の子猫を出産するが、沖縄では飼い猫の去勢・避妊手術をせずに放し飼いをした結果、飼い主が気付かないうちに妊娠出産してしまい、驚いた飼い主が子猫を捨てることも多いという。

 野良猫が作物や家畜に損害を与えるなどによる苦情も多い。甲斐さんは、他にも鳴き声やふん尿、ゴミあさり、死骸回収のコスト面などを挙げながら「保護動物問題は私たち人間が作り出してしまった問題にも関わらず、長い間放置されている。今や見て見ぬふりが出来ない程深刻化している」と指摘、解決を訴えている。

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