キムタツコラム⑮辺野古の座り込みに関する考察

 

 国内有数の進学校、灘中学校・高等学校(兵庫県)の元英語教員で「夢をかなえる英単語ユメタン」シリーズや「東大英語基礎力マスター」シリーズなど数多くの有名参考書を手掛けている作家の木村達哉(キムタツ)さん。 「NPOおきなわ学びのネットワーク」 を立ち上げて沖縄の生徒の学びを支援しているなど、沖縄に縁深く活動しているキムタツさんに、教育に限らずさまざまな角度からコラムを書いてもらいます!


 皆さん、こんにちは。木村達哉です。どうぞよろしくお願いします。僕が居住している甲子園では朝夕がずいぶん涼しくなりまして、半袖ではいられません。愛犬さくらがヒーターの前に陣取る季節がやってきました。沖縄が恋しいです。月末に宜野湾に戻るのを楽しみにしています。

『頭に来てもアホとは戦うな』

 さて、先日から辺野古のニュースが喧しいですね。辺野古で座り込みをしている方々を揶揄するような人が突然現れて個人のTwitterで悪意に満ちた無教養な投稿をしたり、あるいは一連の騒動をネットテレビの番組が取り上げたりして、SNSでは旧統一教会のトピックが吹き飛ぶほどとなっています。きっと多くの沖縄の方々が心を痛めているはずです。残念なことですが人間って、弱者に寄り添えない人、頑張っている人の心を慮れない人、誰かの揚げ足をとってはニヤニヤしている人、そのくせ攻撃されると巨大な鼻の穴をさらに巨大化させる人が一定数いらっしゃいます。

 以前、『頭に来てもアホとは戦うな』という本が売れました。ジュンク堂書店の森本店長には是非その本をお店に入ってすぐのところに山積みにしてもらいたい。僕の場合、上記のような頭の悪い(この場合の「頭の悪い」の定義は辞書的な意味とは違うかもしれないですが)人をいっさい相手にしないようにしています。もし僕が当日その場にいて、ニヤニヤ笑いながら当該の人物とテレビのクルーが近づいてきたら、座り込みをしている人たちを集めて、絶対に相手にしてはいけませんよと声をかけたことでしょう。何を言われても何をされても(相手がこちらの体に触れれば警察を呼べばいいのですから)うんこを見るような目で見続ける程度にしておきましょうと指示したかもしれません。

 一般的な沖縄の方々は争いごとが大嫌いで、穏やかな方が多いように思います。辺野古移設に賛成している人と反対している人の両方が職場を共にしているのが当たり前の沖縄県ですが、かと言ってお互いに争うような不毛なことはせず、相手の意見に耳を傾けては自分との違いを咀嚼する方が多いようです。その割に自分の意見をあまりはっきり言わないので誤解されてしまう不器用な方もかなり多いように思うのですが、いかがでしょうか。言い方を変えれば、喧嘩慣れしていない人が多いので、無知で無教養で暴力的な人が論戦とも言えないような幼稚な論戦を吹っ掛けると、ついつい相手の懐に入ってしまうように思います。頭に来てもアホとは絶対に戦ってはいけないのに。

ブログのアンチコメントに

 かく言う僕も、以前はブログのコメント欄を解放していた関係で、無駄な戦いに明け暮れた日々があります。ブログのアンチコメントに対していちいち激高しては、相手にしてしまった苦い経験が、それもけっこうな数の相手と戦った経験が、あります。ブログを覗くのが嫌になり、多い日には2万ページビューもいただくブログなのに閉じてしまおうかなぁと思ったものです。

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