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0歳の娘を育てながら大学院に通う玉城円さん 妊娠中に受験
- 2021/7/18
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今では半数以上の家庭が共働き世帯だ。それでもほとんどの家庭では女性が家事や育児の多くを担っている。女性のライフステージにおいて、仕事ありの結婚女性のうち、第1子出産時の女性約3割が離職しているという。仕事と育児の狭間で、仕事と子育てにどう向き合っていくべきか、多くの女性が悩んでいる中、妊娠や出産を機に会社員からフリーランス、起業への道を選んだ女性や育児をしながら新たな挑戦をした女性にスポットを当て、連載で紹介していく。
今回は、0歳児の娘を育てながら、立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科(東京都)で社会人大学院生として研究や社会課題に取り組んでいる玉城円さん(34)=沖縄市=を紹介する。妊娠中に受験を決意し、社会人試験に合格した。夫や家族に支えられながら、研究と家事育児、仕事を両立する生活を送っている。進学を決意した理由や生活について話を聞いた。
研究テーマは「NPO法人」と「地域の相互扶助」
円さんが大学院で研究しているテーマは「NPO法人の誕生によりもたらされた地域の相互扶助のあり方の変化と影響(仮)」。今月上旬に研究状況報告会が行われ、修士論文の題目が仮で決まった。
1998年の特定非営利活動促進法制定以降、沖縄でも多くのNPO法人が認証され、社会的課題の解決を担ってきた。円さんは、来年で本土復帰50年の節目を迎える沖縄において、戦前戦後から続く地域自治組織の役割や、戦後はどのような主体が社会課題の解決を担っていたのかなど先行研究を行う。また、NPO法人との並存、共存についても比較分析し、調査を進めていく予定だ。
妊娠中に決めた進学、4月から大学院生ママに
円さんは、那覇市出身で沖縄国際大学卒。東京都や沖縄県内のNPO法人で、まちづくりやキャリア支援などをテーマに約13年間活動してきた。2019年に結婚し、大学院受験を決意したのは、妊娠中だった。